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2025年4月1日
・「あやめ長崎妖奇譚」発行
6月25日
・長崎創生プロジェクト事業第90号認定
8月23日
・トークイベント開催
10月27日
・電子書籍版を配信開始
11月1日~11月30日
・ながさきピース文化祭2025応援事業として作品の舞台を巡るクイズラリーを実施
小学生の頃から物語を作るのが好きだった前田さんは今年4月、長崎の民話や伝承に登場する「妖」と女子高生の交流を描いた小説『あやめ長崎妖奇譚』を発行しました。市内の神社仏閣や眼鏡橋、水辺の森公園など、長崎を舞台にしたファンタジーです。絵を描くのが好きだけど自分の絵に自信が持てない女子高生・クロエが、長崎の民話に登場する白狐やかっぱ、幽霊たちとの出会いを通して内面的に成長していく物語です。

2020年、長崎港クルーズに乗船中、ガイドから神崎稲荷神社にまつわる白狐の民話を聞いたことがきっかけで、民話に興味を持った前田さん。「長崎ってなんて魅力的な土地なんだろう」と感じたと言います。さらに調べるうちに、民話などの伝承が途絶えかけていると感じました。「このままでは消えてしまう」という危機感が本作執筆の原動力となりました。
「普段本を読まない若い人やこどもにも手に取ってもらい、長崎の魅力を感じてもらいたい」という思いから、「難しい内容にならないよう意識して書きました」と語る前田さん。小説だけでなく、SNSやトークイベントを通じて、作品の舞台となった長崎の風景やグルメなども積極的に発信しています。「今後は、小説を軸にしつつ、動画やイベントを通して、さらに多くの人に長崎の魅力を伝えていきたい」と意気込んでいます。本作は不動技研ながさき市立図書館でも読めます。
前田さんは、場所を選ばず使える手軽さから、執筆活動をスマホだけで行っています。執筆中は作品のテーマや雰囲気にぴったりな音楽を聞くことで、創造力をかき立て、物語の世界に深く入り込むことができるそう。

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