本文
長崎市には、80以上の国と地域から来た約5,000人の外国人が暮らしています。市では、異なる国籍の人や文化的背景を持つ人々が互いの違いを理解し、尊重しながら、対等な立場で共に社会の一員として生活する「多文化共生」のまちづくりを進めています。今回は「バングラデシュ高度IT人材受入事業」で長崎の企業に就職し、活躍しているユシャさんにお話を伺いました。
高度なIT人材が豊富なバングラデシュから長崎の企業に人材を呼び込む事業。企業への就職前は長崎大学で日本語を学ぶことで、就職後もスムーズに働くことができるようサポートしています。
人口衛星を利用した測量や3Dレーザースキャナなどによる地形の計測作業、アプリの開発などに取り組んでいます。
事は覚えなければならないことがたくさんあります。文化の違いや専門的な用語など分からないこともありますが、会社のみんなが親切に教えてくれるため、少しずつ仕事や生活に慣れてきました。
休日にはバングラデシュ料理を会社の寮の仲間に振る舞うなど、楽しい時間を過ごしています。仲間たちが「おいしい」と笑顔で食べてくれることが嬉しいです。
自然が豊かなところです。美しく調和した海と山が心を穏やかにしてくれます。同僚と岩屋山に登って、山頂からの眺めを楽しんでいます。
母国では、周りに断食している人がいるのが普通の環境でした。日本に来て、断食期間中に同僚から、「昼食を一緒の部屋で食べてよいか」と配慮される優しさに驚きました。
ユシャさんの技術力に日々感心しています。会議で使う専門的な技術用語で分からないものは、ノートにメモして自分で意味を調べながら勉強してくれています。