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外海地区は平べったい結晶片岩(へんがん)という石が採れる土地柄で、台所のかまどや家の周りの石垣などにこの石を積み上げていたんだ。大野町では玄武岩も使われていたよ。当時は、石を積み上げるときの接着剤として、赤土にわらを混ぜたものを使っていたんだけど、雨に濡れるとすぐに崩れてしまうため人々は困っていたんだ。
そこで、西洋の技法を導入して、石積みの壁をつくったのがド・ロ神父なんだよ。神父は、赤土や砂に石灰を混ぜたものを接着剤にしたんだって。ド・ロ神父の知恵から生まれた丈夫な石壁を地元の人は「ド・ロ壁」と呼ぶようになったんだ。国の重要文化財の大野教会堂で見ることができるよ。ぜひ見に来てね。
大野教会堂
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