第3次長崎市人権教育・啓発に関する基本計画

ページID：0003914 更新日：2024年11月11日更新印刷ページ表示

計画策定の趣旨

長崎市は、平成16年3月に「長崎市人権教育・啓発に関する基本計画」を策定し、人権を尊重する社会の実現をめざして取組みを進めてきました。
その後、インターネット社会の進展や女性、子ども、高齢者、障害者など弱者に向けられる暴力や差別などが深刻化していく中、急速な社会状況や市民意識の変化に対応するために、2013（平成25年）3月に「第2次長崎市人権教育・啓発に関する基本計画」を策定しました。この計画期間において、国、県、関係機関等と連携し、さまざまな人権教育及び啓発の取組みを進める中でも、いじめや虐待等によって子どもの命が奪われたり、性的少数者の方がどのような性的指向や性自認（性同一性）であるかを本人の了承無く暴露されたり偏見を受けたりするほか、インターネット上での誹謗中傷、偏見・差別を助長するような情報拡散や、新型コロナウイルス感染症による医療従事者、感染者、その家族などに対する差別やプライバシー侵害など、新たな人権問題も発生または認知されるようになってきました。
これらの状況や市民意識の変化を踏まえるとともに、社会状況に即応した取組みを行うために、令和4年4月に「第3次長崎市人権教育・啓発に関する基本計画」を策定しました。

基本理念（めざす姿）

一人ひとりが認め合い、人が人を大切にする「希望あふれる人間都市」の実現

すべての人が人権を身近な問題であると認識し、さまざまな人権について理解し、日常生活において、人権への配慮が一人ひとりの態度や行動に現れるような人権教育や啓発を市民、事業者、行政などが互いにつながりあいながら推進していきます。

計画の位置づけ

国の法律等と連携した計画
長崎市第五次総合計画を人権の視点から実現する計画
市民、事業者、市（行政）が取り組む計画
人権尊重社会の実現に向けた行動計画

計画期間

長崎市第五次総合計画との整合性を図り、令和4年度から令和12年度までの9年間です。
数値目標については、社会情勢の変化等に対応させるために、令和7年度に見直すこととします。
6つの基本目標、その下にそれぞれの主要課題を設定し、それに対してさまざまな取組みを推進しています。

計画を実現させるための方策

次の6つの基本目標に基づいて具体的な取組を進めます。

あらゆる場における人権教育・啓発
個別の分野における人権教育・啓発
平和な社会をつくる人権教育・啓発
特に人権に関わりの深い職業従事者に対する人権教育・啓発
人権侵害から市民を守る体制づくり
人権施策を力強く進める環境づくり

1 あらゆる場における人権教育・啓発

人権一般の普遍的な視点から人権教育・啓発に取り組みます。

主要課題（1）学校教育における取組

子どもの発達段階に応じた人権感覚と態度の育成にかかる教育の推進
家庭、学校、地域及び関係機関と連携した取組みの実施
体験活動や交流活動を通した教育の推進
教職員の資質向上の促進
「教職員研修」のページはコチラ⇒教職員研修
教育相談事業の充実
「教育相談」のページはコチラ⇒長崎市教育委員会教育研究所＜外部リンク＞

主要課題（2）社会教育における取組

地域や家庭における人権教育の推進
社会教育施設における人権教育の推進
人権問題への理解や人権感覚を高める啓発資料等の充実
人権に関する関係団体との連携・協働

主要課題（3）人権啓発における取組

市民への効果的な啓発の推進
関係団体と連携した啓発の推進
職場の人権意識を高める取組みの推進

2 個別の分野における人権教育・啓発

具体的な人権問題に即した個別的な視点から人権教育・啓発に取り組みます。

主要課題（1）女性に関する取組

男女共同参画の意識を高める教育・啓発の推進
男女が共同参画できる社会の実現
男女間における暴力（DV、セクシュアル・ハラスメント等）の防止に関する啓発の推進
「長崎市民会館（男女共同参画推進センターアマランス）」のページはコチラ⇒長崎市民会館＜外部リンク＞

主要課題（2）子どもに関する取組

子どもの成長を育む環境の充実と教育の推進
心身ともに健やかな子どもの育成の推進
「長崎市子育て応援情報サイト（イーカオ）のページはコチラ⇒イーカオ＜外部リンク＞

主要課題（3）高齢者に関する取組

高齢者への理解を深める教育・啓発の推進
高齢者の権利擁護に関する啓発の推進

主要課題（4）障害者に関する取組

障害者への理解を深める教育・啓発の推進
障害者の権利擁護に関する啓発の推進

主要課題（5）同和問題に関する取組

同和問題への理解を深める教育・啓発の推進
差別意識の解消に向けた関係機関や団体との連携
「同和問題に関する取組」のページはコチラ⇒同和問題に関する取組

主要課題（6）外国人に関する取組

外国人への理解を深める教育・啓発の推進

主要課題（7）感染症患者等に関する取組

感染症に対する正しい知識の普及・啓発の推進

主要課題（8）性的少数者に関する取組1.性的少数者への理解を深める教育・啓発の推進
「パートナーシップ宣誓制度」のページはコチラ⇒長崎市パートナーシップ宣誓制度

主要課題（9）犯罪被害者等に関する取組1.犯罪被害者等への理解を深める教育・啓発の推進
「犯罪被害者等」のページはコチラ⇒犯罪被害にあわれた方への支援

主要課題（10）その他の分野に関する取組

「インターネット上での人権侵害」にかかる教育・啓発の推進
その他のさまざまな問題への理解を深める教育・啓発の推進

3 平和な社会をつくる人権教育・啓発

人権と平和の視点から人権教育・啓発に取り組みます。

被爆の実相の継承
核兵器廃絶の実現に向けた着実な前進
平和の文化の醸成

4 特に人権に関わりの深い職業従事者に対する人権教育・啓発

人権と職業の観点から人権教育・啓発に取り組みます。

研修や啓発資料による教育・啓発の充実
「啓発資料」のページはコチラ⇒啓発資料

5 人権侵害から市民を守る体制づくり

増加傾向にある人権侵害から市民を守る体制づくりに取り組みます。

主要課題（1）相談体制の充実

さまざまな人権問題に対する相談、救済体制等の充実
関係機関と連携した支援の強化
「女性に関する相談」のページはコチラ⇒アマランス相談
「子どもに関する人権相談」のページはコチラ⇒イーカオ＜外部リンク＞
「教育相談」のページはコチラ⇒長崎市教育委員会教育研究所＜外部リンク＞
「エイズ相談」のページはコチラ⇒HIV（エイズ）検査、クラミジア、梅毒、B型・C型肝炎検査について
「こころの健康相談」のページはコチラ⇒こころの健康
「犯罪被害者等支援のための総合相談窓口」のページはコチラ⇒犯罪被害にあわれた方への支援

主要課題（2）未然に防ぐしくみづくり

人権侵害を未然に防ぐ取組みの推進
暮らしやすい環境を整えるための取組みの推進
「本人通知制度」のページはコチラ⇒本人通知制度について（中央地域センター）

6 人権施策を力強く進める環境づくり

計画の効果的な推進を図る方策を取り入れます。

指導者となる人材の育成
効果的な内容と手法の検討
関係機関や団体相互の連携
「法務省」のページはコチラ⇒法務省＜外部リンク＞
「長崎県人権・同和対策課」のページはコチラ⇒長崎県人権・同和対策課＜外部リンク＞
マスメディア、IT関連技術を活用した情報提供

第3次長崎市人権教育・啓発に関する基本計画（冊子：PDFデータ）

第3次長崎市人権教育・啓発に関する基本計画（令和4年4月策定）（PDFファイル／2.09MB）

計画の推進

1 推進体制

人権教育・啓発を総合的かつ計画的に推進するために、市民、事業者、市（行政）がそれぞれの役割分担のもとで協力、連携しながら取組を進めます。
また、計画を効率的に運用し、実効性のあるものとするため、計画の策定、実施、進捗確認、次期計画への反映までを対象として、幅広く市民の意見を求めるために、学識経験者や関係団体の代表者等で構成する附属機関「長崎市人権教育・啓発審議会」を設置します。

2 進行管理

この計画を効率的に運用し、実効性のあるものとするために、施策の取組み状況を確認し、年次的に検証します。主な項目については、数値目標を設定し、進行を管理するとともに、それ以外の事業実績についても毎年確認し、計画を推進する際の参考にします。また、必要に応じて、計画内容の見直しなどを含めた検証を行います。

参考：直近の検証（第3次基本計画）

令和5年度第3次長崎市人権教育・啓発に関する基本計画進捗状況報告（PDFファイル／539KB）

令和5年度施策の方向に沿って取り組む事業一覧（PDFファイル／592KB）