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近年、市内で台湾原産の外来生物「ヤンバルトサカヤスデ」と考えられるヤスデの発生が確認されています。このページでは、ヤスデに関する情報(生態や対策など)をまとめて掲載しています。
ヤスデが大量発生した場合の対策(チラシ) (PDFファイル/960KB)
ヤンバルトサカヤスデの成虫
ヤスデの大量発生については、全国的にも抜本的な解決策が見つかっていません。また、ヤンバルトサカヤスデは繁殖能力が非常に高く、一度定着してしまうと根絶することは非常に困難とされています。このため、ヤスデが生息しにくい環境づくりを行うことが効果的です。
ヤスデは落葉などが堆積して湿度が高く日光の当たらない場所を好みます。草刈りや落葉を除去するなど、暗く湿った場所を作らないようにしましょう。また、幼虫期(4~6月)に合わせた下草の除去や土壌の掘り起こしなどで日当たりを良くすることも効果的です。
側溝は周辺も含めて清掃を徹底し、ヤスデが入りこまないようにしましょう。雨水と一緒にヤスデが移動しないようにすることも大切です。
養生テープ、アルミテープ、ステンレス材など、滑りやすい材質のものを塀や壁に貼り付けると効果的です。滑ってヤスデが登れなくなります。
※テープをはがす際は、粘着跡や塗装のはがれに注意してください。

例:階段に養生テープを貼り付ける

例:壁面に養生テープを貼り付ける
屋内への侵入を防ぐため、隙間テープなどを貼ることも効果的です。

例:養生テープで扉の隙間を埋める
侵入されたくないところだけに帯状に撒くと効果があると言われています。ただし、近隣の農耕地や河川、用水路(側溝)に薬剤が入らないよう注意してください。
※農耕地は、農薬取締法により登録のある農薬以外は使用できません。
※薬剤の使用は、一時的に効果があっても、やがて効きにくくなる(耐性が生じる)ことがあります。また、人や動植物への影響も懸念されます。やむを得ず使用する場合は、使用上の注意をよく読んでご使用ください。
生息地域の拡大は、土、堆肥、植木などの移動時に、ヤスデの卵や幼虫などが付いてくる人為的な要因が最も大きいと考えられています。発生地の土などの移動は、生息地域の拡大につながるので注意しましょう。