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長崎市図書館運営協議会


本文

ページID:0065189 更新日:2025年9月30日更新 印刷ページ表示

概要 

 
設置年月日 令和5年1月1日
設置根拠 長崎市図書館条例
担任事務 図書館の適切な運営に関し必要な事項を調査審議すること
所管課 教育委員会教育総務部生涯学習施設課
電話:095-829-4930

会議開催情報(審議結果等)

令和7年度

第1回(令和7年8月7日開催)

議題

1 報告事項

(1)前回意見の対応状況

(2)ネーミングライツについて

(3)使用料の見直しについて

2議事

(1)事業実績について

(2)令和6年度モニタリング状況について

(3)長崎市子ども読書活動推進計画について

会議録

1報告事項

  (1)前回意見の対応状況

  (2)ネーミングライツについて

  (3)使用料の見直しについて

<事務局から説明>

【会長】

 ネーミングライツについて、使用するにあたりどういう条件があるのか。市立図書館に電話すると、「不動技研ながさき市立図書館です。」と言われ、間違って電話したかと思ったという話を利用者の方から聞いた。ネーミングライツを利用するにあたっての条件は、他にどういうものがあるのか。

【事務局】

 ネーミングライツはあくまで愛称で、正式名称が長崎市立図書館というのはそのまま。企業から愛称付与の対価をいただいているので、電話対応、図書館だより、広報ながさきなどの一般的に皆さまに周知する時は愛称を使う。条例改正などの議案を議会にあげる時などは正式名称を使う。

【会長】

 ネーミングライツを使用するにあたって、使用条件は、業者との話し合いで決められたのか。

【事務局】

 業者としても、社名を一般市民の方に知っていただきたいという思いで愛称をつけているという部分があるので、基本的にはこの5年間は愛称を使って市民の方には対応するということで、公募の時点や契約の中で決めている。

【会長】

 長崎市でネーミングライツを使用している施設はどういう所があるか。

【事務局】

 長崎市が導入している施設は、恐竜博物館、柿泊にある総合運動公園、ブリックホールの3施設が同じ業者で日本ベネックス。それと柿泊の総合運動公園内の野球場。こちらはサンホールディングスという会社である。これらは令和6年4月1日からの5年間の契約になっている。

【会長】

 使用料の見直しに関して、使用料は施設ごとに決まっているのか。それとも基準があるのか。

【事務局】

 使用料は施設ごとにコストが違うので、コストにあてはめて計算している。ただし公民館やふれあいセンターなどの用途が同じ施設については、部屋の面積に応じて統一料金で調整している。

【会長】

 使用料は実際にはどういうことに使用されるのか。

【事務局】

 使用料は市の歳入として受け入れて、歳出の財源に充てる。ただし指定管理者制度を導入している施設については、使用料は利用料金収入ということで、指定管理者の収入になる。利用料金収入と市からの委託料を合わせたところで、図書館の管理運営を行っていただいている。

【会長】

 前回話題にあがったV・ファーレンとの協力は進んでいるか。

【事務局】

 4月1日から市に官民連携推進室という、ジャパネットを含めていろいろな民間企業と連携していくための専門の窓口ができた。4月に、連携事業をするのであればこういう事業をしたいと申し入れたが、先方の都合と市の事業の都合で上半期にかみ合うところが無かった。調整をしているところで、今の段階ではいつ頃できるというのも目途がついていない状況である。

【会長】

 期待している。V・ファーレンとヴェルカも可能性があるのかと思っている。

【事務局】

 前回ご提案をいただいたその二つでできればと思っているが、そこに限定するのではなく、図書に興味を持ってもらうということが主眼なので、他にチャンスがあれば話をしていきたい。

【会長】

 北海道でも新しくできたスタジアムと、近くの公共図書館の連携の報告も出ている。連携があるといろいろな分野で記事に取り上げられたりする。スポーツ産業の専門紙もあるので、そこで長崎も頑張っていると、よその地域からも見られるのではないかと思う。

 

2議事

(1)事業実績について

  ア 蔵書・利用状況

  イ 事業実績(令和7年2月~令和7年6月)

  ウ 市民からの要望など(令和7年2月~令和7年6月)

<指定管理者から説明>

【委員】

 点字ブロックの件、ペースメーカーのためICゲートを通れない件について、口頭案内以外に根本的な対策を打つ必要はないのか。設備的なことや、案内表示をわかりやすくする、利用ガイドを配るとか。ホームページの利用年齢層を見ると60歳以上が45%近くいる中で、これからこういう特定用途がでてくるのかなと思う。どうお考えか聞きたい。

【指定管理者】

 わかりやすい表示や、お配りできるようなものの準備は無いので、そういう方が来られた時に都度対応するような状況である。おっしゃるように、先回りして準備しておくことも必要かと思う。ただ点字ブロックの件は、目の不自由な方に対して表示や配布物では機能しないため、どのようなご案内をしていけばよいのか、というのも難しい点である。何か方法を検討していきたい。

【委員】

 当事者団体の方とか専門職の方々から意見を聞くなどの方法があると思う。

【委員】

 点字ブロックは視覚障害者の団体などが長崎市にはあるので、そういう所との意見交換の必要はあると思う。ICゲートについてはペースメーカーを入れている方は表面上わかりづらい。内部障害は他にもたくさんある。長崎市には心身障害者団体連合会があるので、そちらと協議されたら何かヒントがあるかもしれない。

【委員】

 今回の資料を読んでうれしかったのは、市民からの要望に肯定的なご意見を載せられていたこと。今まで敢えて載せていなかったのか、意見がなかったのかわからないが。こういうことはもっと進めて、図書館の価値を高めるために伝えることが重要。業務改善のフィードバックにも使える。SNSなどで図書館のいい話のような形で公開していけば、図書館の価値が伝わると思う。

【指定管理者】

 前回の協議会で、よいご意見も来ているのだったらぜひ載せるようにとのお話があったので、今回載せさせていただいた。ご意見というと要望や否定的なものが多い中で、こういうご意見はスタッフの励みにもなるし、図書館の印象が上がるという面もあると思う。どういう形がいいのか、今回のご意見を参考に考えたい。

【委員】

 すごくいいなと思ったのは、相互貸借がよかったですとか、リサイクルも価値があるとか、東京からの旅行者の方が原爆関係の資料をすんなり見せていただいたとか、オペレーションを含め、情報がきちんと出せることなどを、具体的に褒めている。公表して悪いことはない。公表すべきこと。SNSで市民の感じ方もフィードバックされて、幅広く意見も聞けるのではないかと思う。

【会長】

 資料4の蔵書・利用状況等について、貸出点数が少なくなっているというデータがでているが、説明を聞いて、DVDを見ないとかCDを聞かないというような、日本の今の状況が図書館に反映していることがわかった。数値だけ見ると貸出が少なくなっているという印象を持たれるが、社会状況も変わってきているので、そういう説明が統計を出す時には必要だと思う。数値だけではわからない状況で、実際は電子書籍の貸出が増えている。長崎市立図書館だけでなく、全国的にどこの図書館でも見られる状況だと推測する。そういう社会状況を含めた説明が必要なのかなと感じた。

 市民からの要望で、日々のご苦労を感じるが、スタッフ用の対応マニュアルを作って全スタッフで把握されているのか。いろいろな方が来やすい場所なので、ここに挙げられないような、カウンターで大声で話すとか、叱咤するなどの困ったこともあるかと思うが。

【指定管理者】

 ケースバイケースのことが多いので、一般的なこと、例えば複数名で対応するとか、場合によって場所を移動するとか、警備員に同席してもらうなどの、いろいろなケースに共通することのマニュアルは持っているが、いただくご意見もさまざまなので、どうしてもその時その時の対応になってしまう場面も多い。その中でもよく聞かれるような事とか、利用者の方が疑問に感じられるようなことについては、マニュアルというほどではないが、説明の仕方の工夫、どうすれば誤解なくわかりやすく伝わるかという方法については共有するようにしている。

【会長】

 公共の施設の中で一番多様な人が集まる場所だと思うので、いいこともあるが困ったことも多いと想像する。特に女性がいると高圧的になる人もいるので、若いスタッフだとそういったことで心が折れてしまったりする。心のケアも必要になるかと思う。

【委員】

 前職でホールのお客様が来る所にいたが、シニアスタッフを置いていた。常駐は難しいが、お客様の男女や年齢層の傾向を見てシニアスタッフに来ていただくようにしていた。シニアの方への対応は、言っている内容どうこうではなく、同年代の方から諭されると納得するところもある。図書館も利用者の年齢層が高いので、ボランティアも活用して対応できればいいのではないかと思う。

【委員】

 市民からの要望を見ると、ふれあいセンターも同様なことがあるので、いつも同じ気持ちになって大変だなと思う。最近増えているのは、一部の高齢男性で高圧的な態度をとる方がいて職員が苦労している。職員がベテランなので上手に対応しているが、職員で対応ができない場合は、最終的に所長が対応する。話を聞いて理不尽なことを言われたら、はっきりとそれはできないと断るようにしている。それで来なくなった人も何人かいるので、それでいいのか難しいところではあるが、時には毅然とした態度で臨むことも必要と思って対応している。

【委員】

 私は図書館の研修室を仲間と使っているのだが、バスが廃止されて来れなくなったという人がいる。バスが非常に不便になっている中で、例えば貸出の時に重いものが持てなくなっても、図書館を利用したいという利用者に対して、少し費用がかかるかもわからないが、高齢の方が借りやすくなるようなサービスを増やしていって、地域の公民館などでも、貼り紙などで周知するといい。申し込んだら届きますといった、巡回配送システムのような形。費用がかかるのでどこからそれを捻出するかというのは気になるが、今後ますます年齢が高くなり、もっと不便になると予測されるので、新しい高齢者向けのサービスを作ると、貸出点数もある程度維持できると思う。

【事務局】

 本を図書館まで借りに来るのが大変というのは、ご高齢になると免許を返納する方も出てくるのであると思う。長崎市の場合は他都市と違う特徴として、各地域にある公民館やふれあいセンターなどの市立図書館から離れた場所であっても、本の予約をしたものの受取りや返却をすることができるという対応を現状でもしている。そのあたりを知らない人も当然いらっしゃると思うので、身近なところで借りられるということを知っていただくよう周知に努めたい。

【委員】

 今話したのは、予約ではなく、買い物や通院のついでに図書館に来て、これが借りたいと選んだ本を届けるという仕組みをつけ加えること。今後ご検討いただけたら、例えば80歳、90歳になっても借りやすいかなという気がする。

【会長】

 ふれあいセンターで取寄せができるという周知はされているか。

【委員】

 ご存知の方は、市立図書館にある本をふれあいセンターで借りたり、逆に市立図書館で借りた本をふれあいセンターで返したりと上手に利用されている。確かに知らない方がいらっしゃって、それを知った時に初めてそんなことができるのかと喜ばれている。ふれあいセンターは市内に30カ所くらいある。そのあたりの発信を、市立図書館だけに任せるのではなく、連携して知らせていく必要があると思う。

 ただ、そこから先が、ふれあいセンターまでは来てもらわないといけない。そこで問題となってくるのが駐車場。基本、地域から歩いて来ることをベースに建てられているので駐車場が狭い。多くのふれあいセンターは研修室を設けていて、研修室の利用者が優先される。図書室の利用者の分は1台は確保している。空いていたら他の場所にも停めていいが、空いていない場合は停められない。近くの県営アパートの駐車場など、空いている駐車場を利用できればいいと思うが、解決がむずかしい。

 

(2)令和6年度モニタリング状況について

<事務局から説明>

【委員】

 公式ラインの運用が開始されて1年近くになる。他にSNSはXとインスタグラムをされているが、現状のフォロワー数をどう見ているか。これを増やしていく段階的な目標値があるかお聞きしたい。駐車場の件とかいろいろなことを周知することが必要なので重要だと思う。

【指定管理者】

 毎月の増減数の資料が今手元にないので大体で言うと、ラインは1,000に満たない。インスタグラムが2,000を超えていて、次は3,000を目指している。Xは増えていない。ラインはもうすぐ登録者数が1,000になるが、あまり増えすぎると料金プランのこともあり、ひと月の配信数が減ってしまう。今は月5回配信できているが、2,000になると月に2回しか配信できない。多くなりすぎるとプランの料金が高くなるので、現状の1,000ぐらいでいいと考えている。

【委員】

 貸出利用者数が年間33万人いる中で2,000人、3,000人はどうなのか。33万人が分母になって2,000人が分子かと思うと厳しいなと思った。逆に言うと、この数字が上がることでいろいろな理解不足が補える気がする。

 

(3)長崎市子ども読書活動推進計画について

<事務局から説明>

【委員】

 計画が5年計画で来年が最後の年ということだが、この活動で現場がこういうふうになった、子どもたちがこういうふうに変わった、こういう活動が立ち上がったなどのことはあるか。5年間の取り組みによって上位の目的はこういう形になったということでもいいが。

【委員】

 数値目標の最後に、読み聞かせ講座を開催してボランティアの養成を図るとある。私もボランティアを30数年やっているが、仲間が年々高齢化していて若い人が少ない。次の世代に引き継いでほしいと思っている。山里地区子育て支援センターで若いお母さんたちに声をかけて、おはなし会のグループを作りそろそろ1年になる。子どもさんが2から3歳なので、お母さんがお膝に抱いたまま読み聞かせをしている。図書館の講座は受けていないが、たまたま保育士さんや幼稚園の先生だった方が集まったので、指導はせず一緒にやっている。若いお母さんたちが選ぶ本は私たちと少し違うし、見ている人も身近に感じてくれて、私も読んでみたいですという方もあった。裾野の広がりにはそういう所もよかったかなと思う。図書館の講座だけではなく、身近な所で子どもたちに読む楽しさを体験してもらいたいと思って、みんなで勉強しながらやっている。

【会長】

 ボランティアが減少しているという数値からだけでは、今のお話いただいたようなことはなかなかわからない。

【委員】

 子どもたちは、ユーチューブなどの動画を見ることが多くなっている。私自身も本を読んでほしいという気持ちがすごくあるが、機会が無い。ご家庭でされている方もあるだろうが、おはなし会をしていただいて絵本って楽しいなと思うのが一番いい。5歳と3年生の子どもがいるが、小さい時は読み聞かせでよかったが、字が読めるようになったら自分で読んでほしいので、上の年齢になった時に、自分で本を選んで読む機会がたくさんあったらなと思う。

 以前、幼稚園に民間の移動図書館に来ていただいたことがあった。トラックの中にたくさんの本があって、読み聞かせもその中から選んでしてくれるが、自分たちで好きな本を選んで、みんなで広場みたいな所で読んで、という機会があったのがすごくよかった。先ほど高齢の方がなかなか図書館に足を運べないという話があったが、今は移動コンビニなどが、買い物に行けない高齢者のためにあり、自分で選ぶのが楽しいと言われていた。ご意見には「本を自分で選ぶのが好きだから」と書いてあったので、移動図書館みたいなものがあれば、子どもたちにもいいが、高齢の方にもいいのかなと思った。

 また、幼稚園や学校に読まなくなった本の寄贈をしていただいているのが、すごくありがたいと思っている。

【会長】

 重要なポイントを言っていただいた。長崎市立図書館には移動図書館が無い。

【事務局】

 移動図書館は合併する前に外海の方にあったようだ。また長与町には移動図書館があるかと思うが、長崎市では図書館を整備して、ネットワークで各地区で身近なところで借りられるというスタイルで取り組んでいる。現状としてはネットワークでつながっていて身近なところで借りられるということで、今のところ移動図書館は考えていない。

【会長】

 通常の公共図書館が運営している、移動図書館が定期的に2週間に一度同じ場所に行く、という形ではなく、年に何回か学校や幼稚園に行って、子どもたちに本を選ばせる。市立図書館の本を持っていって返却は地域のふれあいセンターにとか、拠点がいっぱいあるのでそういう形を長崎市独自でできるのではないかと思う。高齢者の身近な場所にふれあいセンターがあるが、それでもちょっと行きにくい所に移動図書館が行くというのも一つの方法。

【委員】

 以前、新上五島町の学校に勤めていた時の話だが、移動図書館は子どもたちはとても喜ぶ。昼休みの時間に来てもらって、給食を食べ終わった子から移動図書館に行って喜んで借りていた。小さな島だから毎週来てもらうこともできた。次の週に来た時に返したり、地域の図書館に返すこともできた。ただ長崎市のような大きな所でできるのかというと、難しいところはあるだろうと思う。可能であればいいかなと思う。

 合わせて、学校の方で何が変わったかというところを話すと、先ほどから出ている図書ボランティアが減った、高齢化したというのはあって、お母さんたちも忙しくなっている部分もあるのだろうと思う。良くなったことでいうと教育委員会に頑張っていただいて、学校司書が2校に1人つくようになった。司書が学校にいるようになったのは大きく、学校図書館が充実しつつある。ただ学校は勉強もしないといけない。学習をしないといけない中で時間を作るのがむずかしい。今後子どもたちの読書量を増やしていくことが大事だが、子どもたちは家に帰ってスマホなどにかける時間が5時間ぐらいに増えて、宿題をする時間も減っている。家庭での読書量を増やすことはすごく大事じゃないかと思う。そのことを保護者の方に呼び掛けていく手段がないかと思っている。テトル(保護者向けの連絡ツール)を使って教育委員会からも発信できるので、もっと本の事を発信してもらえないかと思っている。本に関する情報をたくさん発信することで、まず保護者が見て、子どもたちに保護者が勧めることで家庭読書の推進ができるのではないか。

【事務局】

 今まで保護者へ教育委員会から一斉に周知をしたい時は、学校ごとにチラシの配布のお願いをしていた。テトルを使うと、教育委員会から各保護者へ直接送れるし、各学校からも送れるように整備されている。そういったもので周知をすると、保護者に本に関する情報が伝わる。家庭での読書は大事だと保護者に伝われば、読書量も増えてくるのではないかと思うのでいいアイデアだと思う。

【委員】

 図書館のいろいろな行事についても、テトルを使ってどんどん発信していただければと思う。

【事務局】

 いい手法の一つだと思う。市の方で考えるべきことなので、図書館にご協力をいただきながら催しものの案内を作っていくように話をしていければいいのかなと思う。

 先ほどお話があった計画の総括について、今期の計画は令和8年度末までなので、次回作るにあたって今の計画がどういう効果をもたらしたのかという総括をし、足りないものは何だったのか、うまくいっているものは何なのかを精査して、次の計画に行かなければいけないと思う。1か月の読書量が増えているなど明確な数値があると効果の実感があるが、数字を見たところ、年によって増えたり減ったりばらつきがある。今の時点で明確な効果が総括できているという状況ではない。次期計画を策定するまでにいろいろな情報を集めて、まとめる必要がある。計画を持っている市側の課題として取り組ませていただきたい。

【委員】

 学校司書が増えたという話もあるが、学校現場は人手不足で教員も足りないし、実は私の勤務する学校には司書が配置されていない。市内の中学校でも2~3校は配置されていない学校がある。ボランティアもなかなかいないし、中学生は学校の中でも忙しく、家に帰ってからも忙しく、なかなか読書の時間がとれない。本校だけでなくどこの学校でも同じだと思うが、子どもたちは8時15分からが正式な教育活動開始の時間。その前の8時5分から15分まで、子どもたちが登校して最初の教育活動が始まるまでの空いている時間に、自分たちでそれぞれ10分間読書をしなさいということになっている。昔は朝登校したら必ず10分間読書の時間が設けられていたが、働き方改革などいろいろなことが入ってきて、今はその時間は先生方は勤務時間外になる。

 以前と比べると、中学校では教育活動の中から読書活動というのがどんどん削られているという実感があるので、今回の資料を見て中学生の読書量が減っているので申し訳ないと思った。読書が大事だというのはどの先生方もわかっている。本を読んでいる子はいるが、固定化しているというのが現実で、広く誰でも読むようにするにはどうしたらいいのかと、皆さんの話を聞きながら考えていた。宿題として考えていきたい。

【委員】

 2年3年5年というスパンで未来を考えた時、非対面というのも実験として取り組みに入れていいのではないかという気がした。ご意見はいっぱいあると思う。私もどちらかというと、昔の人間なので非対面というのはどうかなという思いははあるが、アイデアとして受け取っていただければと思う。

【委員】

 私はいつもお父さんお母さんに会うと「絵本は心の栄養です」と言っている。赤ちゃんが生まれた時から親御さんたちにそのことをしっかりと伝えたい。本を読んでください、本を与えてください、子どもたちが大きくなるうちに心が成長して、豊かな子どもになっていく、ということを赤ちゃんが生まれた時点で宣伝したり知らせたいなと思う。今はお母さんもスマホを見ていたりして本に触らない人がいる。すると子どももそうなる。絵本がどんなに成長に大事かということを、しっかり若いお母さんやお父さんに知らせたい。どうやって知らせたらいいかわからないが。

【委員】

 今はみんなスマホばかり見ている。子どもも見ている。ウエブで読み聞かせがあれば、いいのかなと思う。世の中そういうふうに動いて来ているのでここも避けては通れない。段階的に目標を立てて進めたら面白いのかなと思った。

【委員】

 いろいろな意味で保護者への発信が大事だと思う。もう一つ、先ほど事務局からの説明で放課後デイサービスの話が出ていたが、学童がある。今私が勤務している学校でも6~7割ぐらいの児童が学童に行っている。そこで何をやっているかというと、宿題をして後は自由に過ごして遊んだりしている。そこに本があれば、学童の中で本を読む時間を作れないか。学校から学童にはなかなか働きかけができないので、市全体で学童に働きかけをしていくのはどうかなと思う。

【委員】

 私も子どもを学童にやっていて、漫画本は家庭からの寄付などで置いてある。幼稚園などに読まなくなった本などを寄贈されるのを、学童に回してもらえたらいいのかなと思っていた。夏休みは特に、遊ぶ時間に読んで貰ったらすごく助かる。

【会長】

 学童にアルバイトで行っている学生がいる。何をやっているのと聞いたら、遊んだりゲームしたり絵本を読んだりしていると言っているので、本や絵本が学童にあったら読ませると思う。

【委員】

 子どもたちもあったら読む。

【事務局】

 学童にも本の譲渡会のご案内はしている。それを利用して持ち帰っていただいている学童もある。

【委員】

 学童の先生の考え方によって変わってくる。譲渡会に必ず来てもらうとかもっと積極的な進め方ができないかなと感じている。

【会長】

 ブックスタートで前年よりも絵本の引取りに来る人が少なくなった、というのは事業としてどうなのか。他の自治体がやっているように保健センターなどでお渡しするよう、全体的な見直しが必要なのかなと思った。

 また、学校司書の人材確保がむずかしいということだが、時給を上げたら来てくれると思う。学校司書として働きたいという人はいるので、できれば1校に1人の配置を。忙しくてもそこに先生ではない大人の人がいて、読書を通していろいろなことを相談できることがすごく大きい。司書の資格を持っている人はいっぱいいるので、お金が解決すれば人はいる。

【事務局】

 学校司書の充実ということは、やっていきたいという気持ちはある。学校司書の数を2校に1人配置しているが、お金の面では精いっぱいのところが現状であるので、ご理解いただきたい。

【委員】

 今年度は学校司書が夏休みも週2日いてくださるので、すごく助かっている。蔵書点検もしていただいている。

 

【会長】

 全体を通しての意見などないか。

【委員】

 先日まで原爆写真展をやっていて、最後にアンケートを書いた。今はアンケートをQRコードでやるところも多いが、そういうのはやらないのか。さっきラインの維持費のことがあったが、公式ラインはアンケートフォームが中にあったりする。アンケートをスマホでやるというのは割と一般化しているので、意見が集まりやすいと思う。いろいろな催し物があるが、スマホを利用するとアンケートの敷居が下がるのではないか。ラインは自動応答もあるので、そういうものも利用されると、例えば繰り返し駐車料金高いですよと言われなくても済む。キーワードで駐車場とかいくつか入れると、自動応答で定型回答をしてくれるので、負担が下がると思う。

 

【会長】

 他に意見がなければ、これをもって令和7年度第1回長崎市図書館運営協議会を終了する。

 

令和6年度

第2回(令和7年3月12日開催)

議題

1 事業実績について

2 令和7年度事業計画について   

3 その他

会議録

(1)報告事項

  前回意見の対応状況

<事務局から説明>

【会長】

ベトナム語の本については代理店を通さないと購入はむずかしいと思うが、日本語学習のための本であれば、日本語ベトナム語併記で、日本の出版社から出ているので購入しやすいと思う。20~30冊は出版されている。もしベトナム語の本が入ったら、ベトナムの人が図書館に来た時にわかるようなサインがあるといい。ある図書館では外国語の資料の所に漢字で「洋書」というサインを出していた。これでは外国の人にはわからない。今はベトナム語に翻訳するのも容易にできるので、ベトナム語で「ベトナム語の本」いうサインを出すとわかりやすい。また、代理店を通して購入することも検討していただければと思う。

 

(2)事業実績について

ア 蔵書・利用状況

イ 事業実績(令和6年7月~令和7年1月)

ウ 市民からの要望など(令和6年7月~令和7年1月)

<指定管理者から説明>

【会長】

市民からの要望について、例年と比べて件数の増減や内容の変化はあるか。

【指定管理者】

件数については大きな変化はない。内容の変化に関しては、今回の分では「督促がちゃんとできているのか」「資料が古い」「民法の改正に伴い資料の購入はしているのか」「こういうDVDを入れてほしい」など資料に関するご意見が多かったという印象がある。

【会長】

理不尽な意見もあるようだが、利用者から意見が出るのはいいことだと思う。意見を受けてホームページの図書室一覧表に返却ポストの有無を付けるなど、改善されたところもある。対面で言われることが多いか。

【指定管理者】

一番多いのは対面。

【会長】

活字にするとそうでもないが、対面では言い方によっては心が折れる職員もいるのではないか。メンタルのケアはしているのか。

【指定管理者】

会社の衛生委員会で産業医を迎えることもあるので、相談する機会がある。スタッフへのフォローの声かけもするし、ミスについては改善する。いただいた意見は職員間で共有し、一人の問題ではなく全体の問題として捉えている。そのことで緩和されることもあると思う。

【委員】

市民からの声には賞賛の意見もたくさんあるはず。資料ではクレーム対応のようなイメージで書いてあるが、やったことに対する効果があったという賞賛の意見も書くことで、職員のモチベーションも上がるし、手ごたえがあると思う。賞賛の意見も残していった方がいい。

【委員】

会議資料を見て、自分が本を返却する時に使った机が、利用者の意見を聞いて高さを変えた机だということがわかった。知らないうちにいい方向に変わっている。小さい意見でも耳を傾けて対応していることはいいことだと思う。

【委員】

利用者からの意見に、督促をちゃんとしてほしい、福岡はもっと厳しくしているというものがあったが、本当にそうなのか、また督促を改善するためにどうしたらいいと考えているか。

【指定管理者】

福岡市の督促の方法は把握していないが、利用者に返却してくださいと連絡するしかないと思う。現在市立図書館では、メール・自動音声による電話で督促をしている。まれにメール・電話で連絡が取れない人もいるので、その場合はハガキを送っている。返していただけるまで何度もお願いしている。

【委員】

延滞の話がでたが、貸出は減っているのに延滞による貸出停止者数は増加している。何か理由はあるのか。また、今後増えそうなのか。

【指定管理者】

貸出停止者数は数字の積み上げになる。昨年度までの貸出停止者だった人に変化が無いまま、今年度新たに貸出停止になった人が加わり増加した。

【会長】

1年間に60~70人増加しているようだが。

【指定管理者】

総数で見ているので、今年度新たに停止になった人が何人かという情報として持っていない。新たに貸出停止者になる利用者もいるし、返却して貸出停止を解除される利用者もいる。解除後に借りた本を延滞し再び貸出停止になる利用者もいる。

 

(3)令和7年度事業計画について

<指定管理者から説明>

【委員】

前年度と比べると、来年度計画の「施設の設置目的と計画」に「リピーターの獲得」という文言が増えている。何かの機能を変えたり活動を加えるなど、新たにすることがあれば教えてほしい。

【指定管理者】

具体的なことがあるわけではない。昨年度に比べると貸出や利用者数が少し減っている状況の中、新たな利用者の発掘は以前から言っているが、図書館に1回来て終りではなく、何度も利用していただくことが、貸出や利用者数の増加につながると考え、今回「リピーターの獲得」という言葉を加えた。

【委員】

リピーターを増やすことは大切。今回の議論の中から何かいいアイデアが出ればと思う。

【委員】

イベントに参加した時に本を借りるしくみがあれば、返しに来ないといけないので繰り返し来てもらえる。借りて返すという体験をして習慣化するきっかけになるのではないか。

【委員】

北公民館図書室の取り組みを紹介すると、館長が「北公民館の冬じたく」というパンフレットを作り、これを使ってブックトークを開催した。北公民館で33年間読み語りの活動を行っている関係で、自分と、ひとやすみ書店の方でブックトークをした。条件が北公民館の図書室から冬の本3冊を選んで紹介するというものだった。小さな図書室なので紹介する本を選ぶのは大変だったが面白かった。図書室の本を紹介するので、参加者は紹介された本を図書室で借りて帰ることができた。学生から年配の人までたくさんの人が参加してくれた。こういう取り組みであれば、大きい図書館でも、ふれあいセンターや公民館のような小さな図書室でもできて、活性化につながると思う。

【委員】

図書館に週に1回来て、帰りに書店に行く。書店にはおすすめ本がある。そこを見て興味を持った本を買ったり、図書館で借りたりしている。新刊が出た時にこの本がおすすめというのを出すのもいいかと思う。新刊のコーナーはあるが、よりプッシュすると変化があるのではないか。

【委員】

私は図書館にあまり来るほうでは無いので、イベントの報告を見てもこういうことがあったのかと改めて知る感じだった。LINEの活性化の話があったが、興味がないと図書館にLINEがあることすら知らないので、長崎市のLINEで配信したり、小中学校から保護者への配信を使うなど、もっと周りと協力して宣伝したらいいのではないか。

【事務局】

市の広報紙でイベント情報や、月1冊ではあるがおすすめ本の紹介を掲載している。市の公式LINEでも図書館から依頼があったものは発信し、市の公式LINEに登録している方に情報が届く形になっている。

【指定管理者】

ご指摘のとおり、図書館でLINEをしているということを知っていただかないと登録につながらないので、

外に出る機会に周知している。例えば「はじめまして絵本事業」といって赤ちゃんに絵本を配る事業をしているが、4か月健診に行った時に、おはなし会の情報やSNSの情報を掲載したチラシを配布している。今後も外に出る機会に積極的に周知するようにしていきたいと思っている。

【会長】

何があったら図書館に行ってみたいと思うか。どういうきっかけがあったら、来るようになるのか。

【委員】

子どもを見ていると動画を見る機会が増えている。図書館に行こうと声をかけてもついて来ない。学校図書館では借りて来るので、本は読んでいる。わざわざ図書館に行くということについては腰が重くなるようだ。どうしたらいいかという答えは見つからない。家族で一緒に来ることができると楽しめると思う。

【委員】

図書館の立地を考えるとむずかしいかもしれないが、家族で遊びに行く場所になるといい。休みの日に一日ゆっくり遊んでその中で図書館の本に触れることができるといい。図書館の外を使うことも一つの手ではないか。おはなし会も敢えて屋外でやると、前の道路を通り過ぎる時に何か楽しいことをやっているな、というアピールになる。

【委員】

大型書店に行くとわくわくする。新しいものに出会える感じがする。図書館に来る時は目的があって探しにくる。書店に寄せていくとすれば、書店のフロントにあるような感じの、おすすめ本や感想を書いた本がランダムに並んでいるコーナーがあると、面白さが出てくるのではないかと思う。

【委員】

私が勤めている中学校では、年に1回体育館でビブリオバトルを行っている。ビブリオバトルの後は、学校図書館の利用が非常に増える。発表している子たちの様子を見て、自分ももっと読みたい、自分もこの場で発表したいという意欲に駆られているのだろうと思う。本を読む方は一人で読んで楽しむ方もいれば、読んだ本の良さを人に語りたい方もいるんだなと、生徒を見ていて思う。中学生がビブリオバトルを披露する機会は少ないが、大人の方も同じような方がいるとすれば、図書館には会議室などもあるので、そういうこともできるのではないかと思う。

【委員】

ホームぺージのリニューアルと公式LINEの開設をしたということだが、私はスタジアムシティのアプリをよく見る。施設情報の中を触ると、「今日の一枚」というコーナーが出てきて、こういう所がありますよ探してみませんか、という写真が出るのでわくわくして見ている。そういう発見をしに図書館に来るというのもいいのではないか。こういう花が咲きましたよという写真を載せると、植物図鑑を親子で調べることにつながったり、新しい本のコーナーの写真を載せると散歩がてら行ってみようとなったり、遊び感覚で行ける所になるのではないかと思う。

【指定管理者】

インスタグラムでは桜の開花や落ち葉の写真を載せたりしている。インスタグラムを使う方ばかりではないので、違った方法でできないか考えてみたい。

【会長】

図書館に行ったことが無い人はたくさんいると思う。行くきっかけがあったら行ってみようと思う。PTAや自治会で図書館に行くツアーがあると面白いと思う。スタジアムシティができたので、選手のおすすめの本を紹介してもらってもいい。いろいろなチームが図書館と協力して選手のおすすめ本紹介をしている。長崎市との関係があるので可能かどうかわからないが。

【事務局】

スタジアムシティを運営するリージョナルクリエーションと長崎市教育委員会は、教育について包括連携協定を結んでいる。具体的なことは決まっていないが、V・ファーレンやヴェルカの選手のおすすめ本について打診してみたい。相手がある話なので実現できるかどうかはわからないが。

【会長】

県立図書館はV・ファーレンの外国人の選手に読み聞かせをしてもらいたいという提案を図書館からしていたが、担当者の異動などの事情で実現できなかった。ぜひ実現してほしい。

【指定管理者】

図書館だけではできることに限りがある。外部機関との連携によってできることが増える。一例として、グラバー園が開園50周年の記念事業の一つとして、図書館で古写真展を行っている。シンポジウムも開催し多くの方に来ていただいた。写真展は今ちょうど開催中である。外部の力を借りることで、図書館を知ってもらう機会ができる。先ほど外を使ったらという意見があったが、それとは少し違うかもしれないが、窓の外側に向けて外から見えるように古写真のパネルを展示している箇所もある。外に向けて見える形というアイデアをいただいたので、今後の参考にしたい。

【委員】

先ほどの図書館の前で何かするというのは、読み聞かせボランティアがたくさんいるので実現可能ではないか。図書館に入ったことが無い親子が読み聞かせを見てから図書館に入って本を借りるようになるといい。暖かくなったらぜひ屋外のおはなし会を開催してほしい。

【委員】

屋外の利用について制限はあるのか。

【事務局】

外部の方に貸すのではなく、指定管理者がイベントを主催するのであれば制限はない。騒音などの配慮が必要だと思う。

【指定管理者】

前の消防署からの救急車の出動が多いのが心配。

【会長】

消防署との連携もあるようだが。

【指定管理者】

イベントポスターの掲示などはしている。消防署より長崎海上保安部との連携が多い。

【会長】

利用支援について、大学に車椅子の学生がいるが、図書館に障害者サービスがあるのを知らなかったという声を聞いた。図書館の障害者サービスは視覚障害者がメインなので、身体障害者へのサービスについては今後改善の余地があると思う。車椅子だと誰かにお願いしないと来館できないので、2週間で返却するのがむずかしいということだった。来館に介助が必要な利用者には返却期限について、別の配慮が必要だと思う。また、特別支援学校の生徒は図書館を使ったことがあるのだろうか。

【指定管理者】

障害者サービスの登録をすると貸出期間は4週間になる。特別支援学校の生徒は毎年見学に来ていて、その時に貸出券を作り借りる体験をしていただいている。個別に返却されることもあるが、もう一度来館しておはなし会を聞くこともある。連れて来てもらわないといけないので、先生方が連れて来てくださっている。

【会長】

長崎市外に住んでいる方から近くの図書館のサービスを知らなかったと聞いたので、長崎市について聞いた。

【委員】

今放送されているNHKの大河ドラマは江戸時代が舞台で、江戸文化の本がたくさん出版されている。

長崎には出島もあり江戸時代からの名所がたくさんある。名所に行った時にQRコードなどを読み取ると歴史の本を紹介するページに行くようにすると、子どもたちの社会科見学や調べ学習にもつながる。長崎には活版印刷や写真などの歴史もあり、大河ドラマの関係で本がたくさん出版されている今がチャンスだと思う。それを使って長崎の町おこしと絡めたらどうか。大学図書館では利用者を呼び込むためのイベントをしても、利用者は増えないという現実がある。読む人はたくさん読むが、参考書や試験対策の本などしか読まない人が多く、利用者増にはつながらないと大学の図書館職員が言っていた。出島やグラバー園に行ったら本を読みたくなったという風になるといいと思う。

【委員】

長崎学講座や被爆80周年写真展など、長崎の歴史文化を継承する企画が挙がっているのはいいと思う。また、図書館の役割として、図書館をベースにしてアーカイブスを残すような活動の予定はあるか。

【指定管理者】

現時点ではアーカイブスとして残す企画は無い。長崎についての資料の収集は続けているし関連する講座も開催している。長崎には市立図書館だけでなく、歴史文化博物館、県の郷土資料センター、出島、長崎学研究所などもあり、記録・保管の役割は分担している部分があるので、関係機関と相談しながらになると思う。

【委員】

友人が古い資料を読み解いて残す活動をしている。90歳近い高齢者なので残すのも大変だと話していた。何かを語りたい・残したいという要望を持つ高齢者と、デジタルとして残す手段を持っている若い人をつなげ、記録を残していく役割が図書館にはあると思う。戦争・原爆経験者は今後実社会から遠ざかっていく。その前に記録を残すことは長崎市民の役割でもあるし、図書館が世代間交流のハブになればいいと思う。

 

(4)その他 主な施設整備

<事務局から説明>

【会長】

市立図書館も開館後15年以上経過して、いろいろ更新することが出ている。

【会長】

全体を通しての意見などないか。

【会長】

毎年学生を連れて市立図書館の見学に来る。バックヤードを見るといろいろな部分で努力されていること、いろいろな機器があることがわかる。委員も一度見学すると、図書館にお金がかかっていること、よく利用されているなということがわかる。今後検討されてはどうか。返却ポストに入れた本が地下を通って事務室の所に流れて来るところや、4階の集密書庫の本が動いている様子は大人が見ても驚く。図書館に来たことが無い人にもバックヤードのことが伝わるといいと思う。

【委員】

就任直後の前回の会議の時に見学し、すごいと思った。いいアピールになる。本を借りる時に自分が申し込んだ本が、書庫から窓口に届くところが中継で見えると図書館ってすごいなとわかると思う。書庫の様子が見える設備があるといい。

【委員】

SNSで動画配信するといい。

【会長】

書庫から本が届く様子をYouTubeで配信している図書館があるのでいいと思う。

【委員】

書庫の本を窓口で申し込んで5分ぐらいで届くと説明されたが、3分ぐらいで到着した。3分で届くと言っていい。

【指定管理者】

書庫の出納口が1階2階の2箇所あり、もう一つの出納口の混み具合がわからないため、余裕を持って5分と案内している。状況により取り出すのにかかる時間は変わる。

【委員】

早く届くことを褒めている。すごい施設だし、それを捌く人のオペレーションもいい。

【委員】

先ほど長崎の歴史文化を残すという話をしたが、ワークショップの機会もあるといいのではないか。地域の歴史や課題、長崎市固有の課題がたくさんある。高齢化は全国的なものだが、若い人の人口流出の問題がある。長崎には面白いことが無いと思っている人に、そんなことはないと思わせる機会を作る。また、社会から離れていく年齢になった時に、社会と繋がれるような場、何かを残せるような場を作ることももう少し積極的にやってもいいと思う。

【委員】

事業報告にあるバックヤードツアーの参加者11名は多いのか少ないのか。

【指定管理者】

定員10名で企画している。人数的には少なく見えるかもしれないが、家族で参加されることが多くとてもにぎやかなので、丁度いいくらいの人数。小学生中学生の見学の時は15名ぐらいのグループに分けて案内している。

【委員】

この人数が丁度いいということであれば、回数を増やしてはどうか。

【指定管理者】

来年度はもう少し多くできればと思う。

【会長】

他に意見がなければ、これをもって令和6年度第2回長崎市図書館運営協議会を終了する。

 

第1回(令和6年8月19日開催)

議題

1 市立図書館の概要について
2 長崎市子ども読書活動推進計画について
3 その他

会議録

(1)報告事項
前回意見の対応状況

<事務局から説明>

【会長】
県内のベトナム人の多い地域の図書館で、「ようこそ図書館です」という意味のベトナム語の掲示をし、それを見てベトナムの方が入って来られたが読む本がなく帰ってしまったと聞いた。長崎市立図書館でも外国語の掲示をするだけでなく、その言語に合った本があると良いと思う。
先週調べたところ、長崎県で一番多い在留外国人はベトナム人だった。ベトナムの方が図書館の場所を把握しているかということが前提としてあるが、来ていただいたとして、図書館にベトナム語の本はあるか。

【指定管理者】
把握していない。後で調べたい。

【会長】
全国の公共図書館でベトナム語の対応については困っていて、最近も国立国会図書館でベトナム語の書誌データを作る研修の案内があった。全国的にそういう流れがある。

(2)事業実績について
ア 蔵書・利用状況
イ 事業実績(令和6年2月~6月)
ウ 市民からの要望など(令和6年2月~6月)

<指定管理者から説明>

【委員】
LINEの配信を始めたと知って早速登録したが、配信が見られなかった。SNSの発信状況とその効果をお聞きしたい。

【指定管理者】
LINEについては想定を上回る登録があり無料の範囲を超えてしまった。有料のコースを契約する手続きに時間がかかっている。準備ができ次第配信する。
SNSでは他に、Xとインスタグラムを配信している。どちらもフォロワーは順調に増えている。SNSを見た方から取材を受けたこともあった。SNSを見て行事に参加した人がどのくらいいるかの把握はしていない。飲食スペースができたことはXで反応がありうまく周知できた。「いいね」はあまり付かないが、インプレッションは多いので、周知の効果はあると思っている。

【委員】
これからいろいろな発信をしていく中で、アクセス数やインプレッション数などが一つの効果の指標になる。

【委員】
ふれあいセンターの状況も図書館と似ている。図書室があり研修室などの貸室もあり双方の利用者がいる。図書館は市民からの要望も多く対応に追われている印象を受けた。ルールを知らずに苦情を出される方もいるので、ルールをしっかり周知することも大事だと思う。周知のために貼り紙だらけになるのも良くないので、周知の方法を工夫し図書館のルールを理解していただくことで苦情や要望は減るのではないか。

【指定管理者】
説明するとわかっていただけるケースもあるが、一方で説明した内容について「どこに書いてあるんだ」と言われることもあり、対応すると掲示などの案内が過剰になってしまうのでバランスが難しい。先ほどのSNSでの発信ということも含め、周知について引き続き検討したい。

【委員】
資料2の蔵書・利用状況について、令和4年度と5年度を比較すると、入館者数は増加しているのに貸出点数は減少している。特に香焼図書館・公民館等図書室が顕著なので理由があれば教えてほしい。来館したのに借りないというのは、その場で読んで目的が達成されているのか、本の入れ替わりが少なく借りる本がないということなのか。市立図書館以外の図書室のあり方が私自身よくわからないのでお聞きしたい。

【事務局】
公民館やふれあいセンターの図書室の利用者は年齢層的には高齢者が多い。本の入れ替えも予算の枠の中で行うので限られている。目を通した本が多いということはあるかもしれないが、細かい分析はできていない。図書館の司書が1年を通して全館を回って、どんな本がよく借りられているかといった聞き取りを行い、なるべく身近な図書室で借りていただけるようにしている。なぜ、利用者が増加したのに貸出が減少したのか明確な分析はできていないが、貸出が減少しないよう地域の意見を踏まえその地域に応じた本を配本できるようにしたいと考えている。

【会長】
ふれあいセンターの利用状況はどうか。

【委員】
ふれあいセンター図書室を利用する方がすべて本を借りる訳ではなく、高齢の方で新聞を読みに来る方も多いし、特に夏休みは高校生や中学生が勉強をしに来ることも多い。その方たちも図書室利用者になるので、利用者で本を借りない人の数字になる。

【委員】
小さい子も中学生高校生も、子どもたちの本離れが本当に進んでいると感じる。公民館やふれあいセンターでおはなし会をしているが、読み聞かせのボランティアも高齢化しているし、聞きにくる人たちも減っていて、継続して参加する子がいない。若い人を誘っておはなし会を始めたところ、若い母親は選ぶ絵本が自分たちとは違う。母親と同年代の人が読むと子どもたちも反応が良いように思う。本の魅力をどう伝えたら良いのか、若い人が参加するにはどうしたら良いのかと考えている。

【会長】
純心大学には滑石周辺からの通学生もおり、小さい頃からふれあいセンターを使ってきた学生も多い。ふれあいセンターが本のある場所としてよく利用されている。そこに10代の子たちが興味を持つ本が置いてあると良いと思う。また本があるだけでなく、スタッフが少し声をかけるだけでも違ってくるのではないかと思う。

【委員】
自分の子どもが行っている小学校と幼稚園では積極的に本を貸し出している。絵本を手にとることに違和感がない環境にあるのがありがたい。本が身近にあるだけではなく、読む姿勢を見慣れていないと読まないので、周りの大人が読むことも大事ではないか。また、疑問に思ったことを本で調べることも家庭でできたら良いと思う。
図書館に行かない人は選択肢に図書館に行くことが無い。わくわく感があると良い。移動図書館がやって来るなど、わくわくすることがあると大人も子ども楽しめるのではないかと思う。

【会長】
小学校と幼稚園ではどういうことをしているのか。

【委員】
幼稚園では学期の初めに図書費を払い、買った本を教室に置いて学期中に借りて読む。学期終わりに1冊ずつ貰える。毎学期ごとに家庭の絵本が1冊ずつ増える。自分の愛着があった本を貰えるのも良い。
小学校では親子で本を読む時間を作って、本の感想を提出することになっている。子どもにとっても親にとっても良い経験になっている。

【委員】
最後の議題の子ども読書活動推進計画にも関係するが、子どもが子どもに読み聞かせをする場、例えば高校生が読み聞かせをする場があれば、受け継いでいけるのではないか。

【委員】
浦上地区ふれあいセンターのおはなし会では、赤ちゃんの頃からおはなしを聞きに来ていた子が4年生になり、母親と一緒に読み聞かせをしている。小学生が読むと赤ちゃんも近くに寄ってよく聞いている。子どもが読むと効果的だと思うので続けていきたい。

【委員】
小さい子にとっても良いし、読み手にとっても主体性や達成感を伸ばすことができる良い場だと思う。

【指定管理者】
図書館でやっている「子ども司書講座」は小学生が司書の仕事を体験する講座だが、その中で本の読み方持ち方を勉強して実際に読み聞かせもしてもらっている。またYAボランティアが読み聞かせをしたり、司書課程の大学生の図書館実習でも読み聞かせをするなど、若い世代に読み聞かせをする機会を設けている。

【委員】
資料21ページの図書の予約待ち時間への意見について、予約している側としては貸出できるまでの時間がわからないのが一番きつい。貸出までの想定日数を表示することができれば良いのではないか。カウントダウンする感覚があれば待ち時間の長さも多少は気にならなくなるのではないかと思う。それを出すことで「こんなに長くかかるのか」と受け取る方もいるかもしれないので、どっちに転ぶかわからないという難しさはあるが、いつになるかわからないよりは良いのではないか。自分が予約する時は貸出期間が2週間なので、予約待ち人数×14日間で考え、長くかかりそうな時は購入している。

【指定管理者】
貸出期間にプラスして取り置き期間1週間があるので、最大の日数は人数×3週間になるが、所蔵冊数によって変わってくるので難しい。想定日数より遅くなることもある。

【委員】
想定日数より長くなるのは新たな苦情につながるので良くない。

【会長】
資料4の市民からの要望について、要望や苦情を言われるのは若い人ではないのではないか。
学生を見ていると若い人は要望を出さないように思う。

【委員】
若い人は思うことがあってもがまんするようだ。

【指定管理者】
利用者層も高齢の方が多いので、高齢男性が多い印象があるが必ずしも高齢者だけということは無い。使い慣れていなくてわからないという人もいるのではないかと思う。

【会長】
毎回、似たような要望が寄せられている。よくある苦情や要望は掲示板に出して見てもらうと、要望を出さない人や言えない人も読むことができる。若い人にも共通する要望については、SNSで発信すると、ある程度の世代に伝えられるのではないかと思う。

【指定管理者】
よくあるご質問の周知については、SNSの発信も含め検討したい。

(3)令和5年度モニタリング状況について

<事務局から説明>

【会長】
モニタリング状況報告は今年度が初めてか。

【事務局】
令和4年度は1月から3月までの3か月分をモニタリングし、昨年度の協議会で報告した。

【会長】
モニタリングのチェックは誰がしているのか。

【事務局】
チェックしているのは当課の図書館担当の市職員。指定管理者と定期的に意見交換を行い、現場も確認している。毎月の報告書の提出状況も見ている。

(4)長崎市子ども読書活動推進計画について

<事務局から説明>

【委員】
数値目標のアクセシブルな書籍について、令和8年度までに今の数字から倍増すると考えてよいのか。

【事務局】
これは令和4年度から8年度までの計画で、策定時に令和2年度の時点の倍増を数値目標に設定した。その後国の補助金を活用し電子書籍を一定数確保したことにより件数としては目標値を上回る状況になった。

【委員】
アクセシブルな書籍の中身について、読書に障害がある人へのサービスの向上になると思うが、具体的な取り組みはどういうものか。例えば電子書籍や点字本、LLブックはあるだろうが、オーディオブックは含まれるのか。

【事務局】
アクセシブルな書籍について、令和5年度末時点でどういうものがあるかというと、点字図書が578点、点字付き絵本が125点、文字が大きく読みやすい大活字本が3,513点、イラストや平易な言葉で書かれたLLブックが38点、電子書籍が13,293点、デイジー図書とカセットブックを合わせて録音図書が2,836点ある。このあたりの周知については、広報ながさきの7月号に掲載し目の不自由な方向けの書籍ということで紹介した。周知が十分できていないというのは認識していて、機会を捉えて周知している。実際にどのくらいの利用があるかは把握していないが、健常者も含め市民の皆さまに周知することで、身近な障害者にこういう本があると伝えていただけるようにしていきたい。オーディオブックについての資料は今手元にない。

【指定管理者】
オーディオブックは所蔵していない。朗読CDを所蔵していて、それが近いものかと思う。

【委員】
オーディオブックは図書とは使われ方が違うが、読書から得られるものということで考えると、こういうものもあると良いと思う。

【会長】
子ども読書活動推進計画ということで先ほど、地域の子ども読書活動については今の現場の話をお聞きした。学校図書館の現状はどうかお聞きしたい。

【委員】
朝の読書活動を行ったり、図書ボランティアさんに来ていただくなど、本に親しむ時間を増やす努力をしているが、学校の中ではやはり学習が第一なので、なかなか難しい。
学校図書館だけでなく学級文庫に本を置いて手に取りやすいようにしたり、学校司書が調べ学習に使う本を市立図書館から借りるなどの工夫もしている。朝の読書活動については以前は毎日していたが、働き方改革の影響で回数が減っている。自分の学校では週1~2回程度実施している。学校司書は週1~2回来ている。

【会長】
資料25ページにある重点課題について、障害等のある人への支援とあるが、車いす利用者からは図書館は使いにくいと聞いている。

【委員】
車いすでの来館が難しいという話は把握していない。視覚障害の方は目で読めないのでオーディオの書籍が必要だと思う。障害のある方は手続きが自分でできないので、全般的な支援が必要。施設の動線にしても同様で、同行される方がいる場合は大丈夫だが、一人で来館するのはむずかしいのかなと思う。

【会長】
車いす利用者に図書館利用について聞いたところ、手の届かない上の方の棚にある本のタイトルが蛍光灯の光の反射で読めないと言われた。言われてみないと気付かないことがある。公共図書館も大学図書館も障害者サービスを行っているが、そのサービスを知らなかったと言われた。読書に障害がある人たちに対するサービスがあることが知られていない。

【委員】
誰でも来れる図書館であってほしい。

【会長】
市立図書館は車だと来やすいが、ふれあいセンターなどでは図書室が2階にあって階段しかないところもあり、近くにふれあいセンター図書室があっても行けなかったという話を聞いたこともある。障害のある子どもたちは自分から使いにくいとは言わないのでむずかしい。 

【会長】
全体を通しての意見や感想はないか。

【委員】
子ども読書活動推進計画の対象はおおむね18歳未満になるので高校生までが対象になると思うが、全体的に小さい子向けの印象を受ける。中学生高校生を中心に据えた活動の予定はあるか。

【事務局】
市の計画なので基本的に市の内部の組織の連携を図るという形になる。高校は市立が商業高校だけで後は県立と私立になるため、どうしても小学校中学校幼稚園が中心になる。委員がおっしゃったとおり高校生まで子どもになるのは間違いない。県には同様に県の計画がある。市が所管する市立商業高校は市の計画の対象となるので商業高校の先生と話しながら進めたい。

【委員】
中学生高校生は大人に近い。実際に集まるのではなくオンラインの方が抵抗感のない子もいる。そういう子が主体的に行う活動のきっかけになるようなことがあればと思う。

【委員】
幼稚園と小学校の交流会であったり、中学生が幼稚園に来てくれたりする時に折り紙などして遊ぶだけでなく、読み聞かせをコミュニケーションツールとして使ってみたり、夏休みに学童で図書館に行って本を借りるように、学校に声かけするのも良いのではないかと思う。
また、読むことも大事だが、読んだ先に何を感じたか表現できるようになれば、今後も生活にも役立つしもっと興味を持って貰える。そこまで広げていけたら良いと思う。

【委員】
チトセピアのおはなし会では、おはなし会の後で感動したところなどを絵に描いて北公民館の図書室に貼ってもらっている。場所がなければできないことだが、今の話を聞いて読んだ後の感想を絵に描くのも良いと思った。

【委員】
自分の勤務する学校では、幼稚園に5年生が出向いて読み聞かせをしている。聞く方も楽しめるし読み聞かせをする児童も良い勉強になる。縦割り活動で高学年が低学年に読み聞かせをする活動も計画している。子ども同志の読み聞かせは良いことだと思うので、市立小学校の図書館部会で他の学校にも広げていけたらと思う。

【委員】
Amazonの本のレビューによく目を通すが、図書館のSNSで本のレビューをシェアすると興味を持ちやすいのではないか。

【指定管理者】
図書館の中高生向けのコーナーに職場体験で来た子が書いたおすすめ本の紹介を掲示しているが、SNSで発信することは考えていなかったので、面白いと思う。

【委員】
Amazonのレビューは肯定否定いろいろあり、いろいろな感想を読める。

【会長】
ふれあいセンターでも小学生の見学などはあるか。

【委員】
ふれあいセンターが大園小と北陽小の中間にあるので、この2校の2年生が毎年10月頃生活科の町探検で来る。施設を全部案内するが図書室の説明に一番時間をかける。学校図書館よりたくさんの本があること、市内の他の図書室・図書館の本も借りられることなど宣伝もしている。今年は滑石中から職場体験に来ることになった。学校と連携をとって、まず図書室の存在を知ってもらい、ゆくゆくは本を借りに来てくれるようになればと思う。

【会長】
学校では近くの図書室などに行くことはあるか。

【委員】
西公民館のボランティアさんに読み聞かせに来ていただくことはある。子どもたちの土日の状況は把握できていないので行っているかわからないが、小学校から授業で西公民館に行くことはない。

【会長】
資料11ページの報告を見ると図書館には小学校や幼稚園の見学があるようだが。

【指定管理者】
町探検の授業で来館する小学校もあるし、学校・幼稚園・保育園・学童などいろいろな所から見学に来られる。中学校高校からの職場体験も多い。

【指定管理者】
見学も職場体験もほとんどお断わりすることなく受け入れている。消防署とセットで見学される学校が多い。近くの小学校は町探検やバリアフリーの授業で来られる。

【会長】
毎年純心大学の司書過程の学生が授業で見学するが評判が良い。普段見られないバックヤードも見学できるし、司書の勉強をしている学生なので図書の分類や書架の配置についても教えて貰っている。高校生や中学生でも授業で来たら、いろいろな発見があって良いのではないか。

【指定管理者】
救護所メモリアルがあるため平和学習で来る中学校もある。併せて図書館も見学していただけたらと思う。

【会長】
他に意見がなければ、これをもって令和6年度第1回長崎市図書館運営協議会を終了する。