令和7年4月1日より「長崎型気候風土適応住宅の基準」を策定しました。
気候風土適応住宅とは
気候風土適応住宅とは、令和元年11月15日に国土交通省告示786号に規定され、伝統的構法を採用する場合等で、地域の気候と風土に応じた特徴を備えていることにより、建築物省エネ法で規定する外皮基準が適用除外となり、かつ、一次エネルギー消費量基準が緩和される住宅です。
長崎型気候風土適応住宅の基準を定める目的
本市の気候風土の特徴としては、
(1)海岸線が長く、海と山に囲まれた斜面地が多い。
(2)全般に暖流と季節風の影響を強く受ける。
(3)冬はやや温暖で夏の暑さは比較的穏やか。
(4)猛暑地域で比較的雨が多く、勢力が非常に強い台風の上陸が多い。
そういった気候風土に適応するため、設備に頼らない省エネルギーに寄与する住まい・住まい方や、手刻みによる加工や伝統的構法が継承されてきました。
その一方で、令和7年4月1日から施行された省エネ基準の適合の適合義務化により、このような住まいは更に減少してしまうことが懸念されます。
そこで長崎市では、長崎の住まい・住まい方、景観、それを作ってきた材料や技術の今後の進化を途絶えさせず、未来へ継承していくため、長崎型気候風土適応住宅の基準を定めました。
長崎型伝統的木造住宅例

洋館型住宅例
注意事項
- 長崎市では長崎型気候風土適応住宅の基準の作成にあたり、令和5年度より県内所管行政庁及び関係機関で組織する「長崎型気候風土適応住宅作成検討会議」において議論し「長崎型気候風土適応住宅の基準(案)」を作成しました。令和6年度には、同基準(案)の見直し等を行い「長崎型気候風土適応住宅の基準」を作成するのに併せ、(一社)長崎県建築士会による「長崎型気候風土適応住宅基準運用ガイドライン(解説書)」についても作成しています。
- 長崎型気候風土適応住宅の基準は長崎市を含む県内全域に適用されます。ただし長崎市では、長崎市歴史的風致維持向上計画重点区域 (PDFファイル/1.43MB)(東山手・南山手区域)内のみに適用されます。
- 建築物省エネ法における長崎型気候風土適応住宅の基準制定についての詳細はこちら<外部リンク>をご覧ください。
長崎型気候風土適応住宅の基準
長崎型気候風土適応住宅の基準(長崎県内所管行政庁) (PDFファイル/1.28MB)
長崎型気候風土適応住宅の基準(長崎市) (PDFファイル/121KB)
長崎型気候風土適応住宅基準運用ガイドライン(解説書) (PDFファイル/24.98MB)
<外部リンク>
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