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半世紀にわたる 出島の発掘調査

ページID:0074997 更新日:2026年1月23日更新 印刷ページ表示

学芸員のとっておき!

出島の発掘調査は、昭和44年に南東部の石垣から始まりました。その後、平成になってからは元の姿に復元しようと大規模な発掘調査を実施しました。その調査結果をもとに、現在の出島には江戸時代の16棟の復元建物が建ち並んでいるほか、通りや護岸石垣も整備しています。このように、復元するための根拠を明らかにする際、発掘調査が役立ちます。
例えば、出島で2つの大きな火災が発生したことは文献や絵図などの調査から分かっていました。文献などによると、寛政10(1798)年の火災では、出島の中央部から出火し、風の影響で西側に燃え広がりました。安政6(1859)年の火災では、出島の中央部から東側に火災が広がり、出島に居住していた海軍伝習所の教官たちの住居が焼失しました。2つの火災は、同じ中央部からの出火だったにも関わらず、燃え広がった方向が逆でした。この事を確かめる際、発掘調査で見つかった火災層(焼土層)が、文献などと一致したことから、火災が燃え広がった範囲の裏付けとなりました。また、焼けた遺物をまとめて廃棄した火災整理坑も新たに見つかりました。
さて、この半世紀以上にわたる発掘調査は一段落し、現在その成果をまとめるため、『発掘調査総括報告書』を作成しています。この報告書は2部構成で、第1部の概要・遺構編は今年度末に刊行予定です。第2部の遺物・総括編は2年後の完成を目指しています。先ほどの火災の調査は、文献などの調査と発掘調査の双方の視点からまとめていて、第1部に収録されています。総括報告書は、市立図書館などで5月頃から読むことができます。ぜひご覧ください。

出島復元整備室 学芸員 山口

発掘調査の様子

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