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大浦海岸通りにある丸い窓が特徴的なレンガ造りの洋風建築。この建物は、明治41年に建設された国指定重要文化財の旧長崎英国領事館です。
長崎英国領事館は、幕末に日英修好通商条約を締結し、長崎港が開港されたことに伴って開設されました。そして、長崎に滞在する英国人の生活や商業活動を支えてきました。
建設から100年以上が経過し、老朽化したため、平成26年から約11年をかけて、保存修理工事を行いました。今回は、この工事で発見されたものをご紹介します。
9年前の12月、食堂の暖炉の飾り棚を解体した際、煤だらけで劣化した封筒が見つかりました。その中には、明治42年に贈られたクリスマスと新年のメッセージが書かれたカードが入っていました。宛名には、同年、長崎に赴任したチャルマーズ領事夫人の名前がありました。当時の人たちが、クリスマスや新年をお祝いしていた様子が目に浮かびます

旧長崎英国領事館は、1月30日(金曜日)午後1時に新たに開館します。館内では、領事の仕事や領事館の歴史、英国文化について紹介しています。今回、約120年ぶりに姿を見せることになったカードも展示しています。ぜひ探してみてください。
文化財課 学芸員 倉田