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最近になって、恐竜に関心が出てきた孫をもつ高齢者です。
孫が、テレビや図鑑等で情報を得ている姿を見ながら、過日福井県に恐竜博物館なる施設が存在するということを知り、咄嗟に連れて行ってあげたいと思ったものの、遠路でもあり、孫の年齢や私の都合等を考え併せると早々の実現は難しいと諦めていました。
しかしながら諦めきれなかったようで、孫の喜ぶ顔見たさに夏休みが近くなった先日何げにネットで検索していたところ、平和公園や原爆資料館といった戦争に係るイメージの強い長崎市内に、恐竜博物館なるものが存在していることを知ったのです。
一気に気持ちが高揚して、嬉々として経路を確認したところで 直ぐにそれは落胆へと変わってしまいました。
私は自動車免許を持ちません。自動車免許を持たない高齢者の私が、単身家庭で育つ孫を連れ福岡市から御市の恐竜博物館を訪れるには、公共交通機関を利用するしかありません、落胆の原因は、長崎駅からの唯一の移動手段であるバスの利便性が決して高いとは言えなかった点です。
バスの運行には、その運営に係る費用等の絡みで難しい問題も有るのでしょうが、ホームページで紹介されているような立派な建物で、しかも恐竜という特化された博物館を所有されながら、特段広告展開もされず、自家用車利用者にだけ開かれたような観点で、集客稼働率は公共施設として充分なのでしょうか。実に勿体ないのではないでしょうか。
私の孫のように、恐竜に関心のある子どもは多いと思います。ただ、その関心を持っている子どもが、自家用車を所有していない状況下にあっても、その興味を充分満たしてくれる行政の取組みを整備して頂けないものかと願い出ました。
せめて、夏休み等の長期の休み期間中だけでも結構なので、博物館行きの直行バスを運行して頂くことは出来ないものでしょうか。バスの乗車時間の短縮で、幼児を連れた者にとってはより実行の可能性が現実味を帯びます。
夏季の一定期間だけでも対応して頂ければ、大人は長崎市内観光も視野にいれ、子どもの喜ぶ顔もみれて本当に良い思い出づくりになると思うのです。
孫を想う我が儘な気持ちだけで投稿する次第です。何とぞ 御一考をお願い申し上げます。
恐竜博物館及び恐竜パークへの公共交通機関運行について、ご提案いただきありがとうございます。
長崎市恐竜博物館は、恐竜を中心とする古生物学及び地学に関する資料を収集・保管・展示し、調査研究を行う施設として長崎市野母町に設置しております。令和3年10月のオープンから昨年度末までで約63万人の来館があり、来館者の満足度は87.7%と大変好評です。
多数の恐竜化石が発見されている野母崎地区に設置することで、リアルな学習機会を来館者に提供しており、展示スペースからは恐竜化石の背景に軍艦島(端島)も見渡すことができます。そのような設置場所のため、来館者の多くは自家用車を使用されていますが、路線バスも土日でも営業時間帯で1時間に1本程度は運行されています。乗換えが必要な時間帯もありますが、バスを利用される方もいらっしゃいます。
とはいえ、福岡市から公共交通機関を使った日帰りとなると、恐竜博物館への移動時間だけでかなりの時間を使ってしまうので、長崎市の魅力をお孫様にも存分に味わっていただくために、市内にご宿泊いただきたく存じます。
ご提案の「夏休み等の直行バス運行」につきましては、以前、8月から恐竜パークに水仙の花が咲き誇る1月末まで実証実験として実施し、課題などを整理いたしました。現在は、今年の夏休み期間中の実施について交通事業者と恐竜パークの管理・運営を行っている事業者との間で協議を進めているところです。
長崎市恐竜博物館では、6月7日(金曜日)から9月21日(日曜日)まで企画展「ポケモン化石博物館」を開催します。人気ゲーム「ポケットモンスター」シリーズに登場する「カセキから復元されるポケモン」と「化石・古生物」を見比べ、楽しく古生物学について学べる内容となっています。
今後も、ホームページに情報を掲載してまいりますので、ご注視いただければ幸いです。今年の夏休み期間中は、ぜひ長崎市恐竜博物館へお越しください。
(注)掲載されている回答は回答時点のものであり、その後の社会情勢や制度の改変などにより、最新の回答と異なる場合があります。