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拝啓、長崎市および時津町、長与町の関係者各位におかれましては、日頃より地域の発展にご尽力されていることと存じます。さて、長崎市と西彼杵郡の各町(時津町、長与町)の合併について、両町にとっての具体的なメリットを踏まえ、再度検討をお願い申し上げます。
1. 財政的な安定と効率化
時津町と長与町は、長崎市に隣接し、長崎市のベッドタウンとして機能しています。しかし、近年、人口減少や高齢化が進行し、特に一部の団地では高齢化率が高まっています。このような状況下で、財政的な安定性を確保するためには、より広域的な視点での行政運営が求められます。長崎市への合併により、財政基盤の強化と行政サービスの効率化が期待されます。
長崎新聞社
2. 高齢化対策と医療・福祉サービスの充実
両町では、高齢化が進行しており、特に長与町の一部団地では高齢化率が高い状況です。合併により、長崎市の医療・福祉資源を活用し、より充実したサービスの提供が可能となります。これにより、高齢者の生活支援や介護サービスの質の向上が期待されます。
長崎新聞社
3. 交通インフラの整備と利便性の向上
長崎市への合併により、交通インフラの整備が進み、住民の移動がより便利になります。特に、長崎市内へのアクセスが向上することで、通勤・通学の利便性が増し、生活の質の向上が期待されます。
4. 地域活性化と新たな機会の創出
合併により、より広域的な視点での地域活性化が可能となります。これにより、新たな産業の誘致や観光資源の開発など、地域経済の活性化が期待されます。また、長崎市の文化・教育資源を活用することで、住民の生活の質の向上が図られます。
結論
以上の理由から、時津町と長与町が長崎市に合併することは、両町にとって多くのメリットをもたらすと確信しています。地域の将来を見据え、合併に向けた前向きな議論を進めていただけますようお願い申し上げます。
敬具
市政へのご提案ありがとうございます。
人口減少や高齢化が進むなか、持続可能な行政サービスを続けていくためには、行政の効率化が急務となっております。
そのなかで具体的な対策のひとつとして、近隣自治体による広域的な連携が挙げられ、ご提案の市町村同士の合併も有効な選択肢になりえると言えます。
しかしながら、長崎市と長与町、時津町との間で申しますと、現在、合併等に向けた機運や具体的な動きは確認しておらず、これを検討する段階ではないと考えております。
一方で、行政の効率化という観点で、この1市2町は、平成28年に連携協約により「長崎広域連携中枢都市圏」を形成いたしました。
これは、1市2町が連携し、「経済成長のけん引」、「生活関連機能サービスの向上」などに資する取り組みを一緒に進めていくためのものであり、例えば、行政施設の相互利用、計画の共同策定、圏域でのイベントや研修会実施などを行っているところです。
全国的にも、人口減少による行政分野の影響をいかに抑え、地域の活力を維持していくかという観点で、自治体間の連携が注目されており、共同によるインフラ管理や専門人材の共同活用など、デジタル化も交えた新たな取り組みが研究、試行されているところであることから、本市としても、長与町、時津町と連携しながら協議・検討を行っているところです。
(注)掲載されている回答は回答時点のものであり、その後の社会情勢や制度の改変などにより、最新の回答と異なる場合があります。