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各地の歴史概況と景観概況(長崎中部)

更新日:2013年3月1日 ページID:004154

各地の歴史概況及び景観概況 (1/10ページ)

1.長崎中部 2.長崎東南部 3.長崎北西部 4.琴海 5.外海 6.野母崎 7.三和 8.香焼 9.伊王島 10.高島

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1.長崎中部地区

(1)歴史概況

中部地区今日長崎市の中心市街地を形成している長崎港は、西彼杵一帯に割拠していた在地武士を統一していた大村氏が、元亀2年(1571年)に、深江浦と呼ばれる寒村を海外貿易の門戸として開港したのがはじまりです。
1639年(寛永16年)の鎖国令が発せられた後は、我が国で海外に開かれた唯一の開港場という特権的地位を有することとなりました。オランダ商館が置かれた出島は、対欧貿易並びに西欧の学術・文化の受け入れ窓口として、我が国の近代化に大きく貢献しました。
安政6年(1859年)、幕府が自由貿易を許可すると、大浦から出島に及ぶ地域は、外国人居留地として造成されました。特に東山手地区や南山手地区には、大浦天主堂やグラバー邸、リンガー邸など多くの洋館が保存され、今も異国情緒を感じさせる景観を醸しています。
近代に入り、自然の良港を活かして、造船所を中心とした産業が発展しました。安政2年(1855年)に設立された「海軍伝習所」を起源として文久元年(1861年)に完成した長崎製鉄所を、明治20年に三菱社が買収し事業の拡大を図ったことから、造船業が長崎市の主要産業として成長することになりました。現在でも、各所に歴史的な造船関連施設や遺構が残されています。

(2)景観概況

1. 鎖国期の出島の景観・唐人屋敷の景観

出島、唐人屋敷出島、唐人屋敷は、鎖国体制の中で国際交流の窓口があったことを示す歴史的遺構です。現在、一部の建物と南側の周囲石垣が復元されています。

2. 中島川河口と銅座川周辺の都市内水辺の景観

中島川河口と銅座川周辺中島川の水辺は、袋橋・眼鏡橋から二股川にかけて、石橋群があります。河畔歩道がよく整備されており、良好な水辺景観を呈しています。銅座川の水辺一帯は、かつて出島・新地・長崎会所・薩摩藩蔵屋敷などが設けられたところです。

3. 内町・外町期の町建ての遺構の景観

内町・外町期の町建て県庁から市役所間の通りの外側に残る石垣群は、長崎のかつての町の形成過程を物語る貴重な歴史的遺構であり、江戸、明治、近代の3世代の歴史を今日に伝え、都市景観に風格を与えています。

4. 諏訪神社を要とした寺社群・中国寺院群のまちなみと景観

諏訪神社を要とした寺社群・中国寺院群のまちなみ諏訪神社を要に、長崎のまちを取り囲むように、山裾に寺社群が連続するとともに唐寺が点在し、閑静で風格ある雰囲気を呈しています。

5. 町家建築群とくんち祭礼の景観

町家建築群とくんち祭礼中通りを中心とした旧磨屋地区と中島川対岸・油屋地区・丸山地区には、町家、商家、料亭、邸宅などの建築物が数多く見られます。踊り町エリアの町屋は、長崎町建てと今日でも盛んなくんち行事との関連性があります。

6. 旧丸山遊郭の料亭・検番・石畳のまちなみの景観

旧丸山遊郭の料亭・検番・石畳のまちなみ旧遊郭のエリアには、旧遊郭の入口にある福砂屋や、花街の名残りが感じられる花月・青柳・検番など優れた意匠の建築物が多く残されています。

7. 開国期の大浦・東山手・南山手の居留地景観開国期の居留地

海岸通り、歩車道、坂道、山手通りなどには、近代黎明期に建設された洋館が多数残されています。また、大浦天主堂の一帯には寺院・神社が建ち、異なる宗教の建築物が近接する、長崎らしい雰囲気を醸しています。

8. 港内に点在する造船関連施設・遺構の景観

造船関連施設・遺構各所に歴史的な造船関連施設や遺構が点在し、新しい造船所のドックとともに風景にとけ込み、都市が発展してきた港景観を見せています。

9. 斜面住まいのまちなみの景観

斜面住まいのまちなみ旧市街地に隣接する斜面住宅は、戦前・戦後の工業拡大・人口増加期の居住地で、人間味あふれる高密居住地の景観が見られます。

10. 長崎港周辺及び山手(稲佐山等)からの港が見える景観

長崎港周辺南北に奥行き感のある長崎港には、浦上川、中島川が注ぎ、潮位や季節、時間の変化に応じた多様な景観が見られます。
特に港口の女神大橋をはじめ、長崎七高山等の長崎港を取り巻く山や高台からの眺望に優れています。

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