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地籍調査は、土地に関する戸籍調査ともいうべき基礎的な調査です。
私たちは、土地に関する記録として、登記所において管理されている土地登記簿や地図などを利用しますが、これらの半分ほどは、明治初期に行われた地租改正時に作られたものを基にしたものです。
当時作成された字図(公図)は、国民自身による局地的な測量によるもので近代的な測量によるものとはいえず、見取図的性格のものです。このため、境界や形状、面積などが現実とは異なっている場合も多く、土地をめぐる各種の行政施策を計画したり、実施したりするに当たって、このような地籍の不備、不正確さが問題となります。
地籍調査は、これらの問題を是正する事業です。
・土地取引が円滑に進みます
地籍調査をしていると登記所の地図と土地の現状が一致し、土地の売買等の円滑化に役立ちます。
・土地の境界がはっきりします
地籍調査をしていると土地の境界をめぐるトラブルの発生を、未然に防止することに役立ちます。
・災害復旧に時間がかかりません
地籍調査をしていると境界復元が可能となり、万一の災害の後でも迅速な復旧に役立ちます。
・公共事業が進みます
地籍調査をしていると土地の境界確認作業が簡単にできるため、きめ細かな街づくり計画の立案が可能となります。
関連情報
わたしの街の地籍調査(外部リンク)
https://www.youtube.com/watch?v=Ar1E3MD-Xvw