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(2004年8月11日)ロシア連邦臨界前核実験への抗議


本文

ページID:0004993 更新日:2021年7月12日更新 印刷ページ表示

抗議文

2004年08月11日

ロシア連邦大統領

ウラジミール・プーチン 閣下

長崎市長 伊藤一長

 貴国が北極海ノバヤゼムリャ島の核実験施設において今年初めから臨界前核実験を行い、また、今後も実施する、との報道に接しました。

 核不拡散体制の崩壊が懸念されている中、臨界前核実験を強行している貴国に対して、原爆被爆都市の市長として、強い怒りをもってここに厳重に抗議します。

 長崎では、原爆被爆から59年経った今なお、原爆後障害などに苦しみ続けている多くの被爆者がいます。8月9日には59回目の原爆犠牲者慰霊平和祈念式典を行い、原爆犠牲者を慰霊するとともに、来年の核不拡散条約(NPT)再検討会議で、核兵器廃絶の道筋をつけるよう世界に向け訴えたばかりです。

 このような時期に、核兵器保有を誇示するかのごとく、臨界前核実験の実施を明らかにする貴国の姿勢は、核兵器という人類の脅威を取り除くために、真摯に努力している長崎市民をはじめ、世界の多くの人々の願いを踏みにじるものであり、強い憤りを覚えます。

 貴国は、核兵器廃絶を求める世界の人々の声に耳を傾け、直ちに核兵器の保有と開発につながるあらゆる核実験を中止するとともに、核兵器の廃絶に向けて指導的役割を果たされるよう強く求めます。