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(2006年2月24日)アメリカ合衆国臨界前核実験への抗議


本文

ページID:0004992 更新日:2021年7月12日更新 印刷ページ表示

抗議文

2006年02月24日

アメリカ合衆国大統領

ジョージ・W・ブッシュ 閣下

長崎市長 伊藤一長

 本日、貴国が英国と共同で、ネバダ核実験場において、臨界前核実験を実施したとの情報に接しました。被爆都市長崎からの抗議を無視し、貴国が臨界前核実験を強行したことに対し、ここに長崎市民を代表して厳重に抗議します。

 長崎市は、61年前核兵器による未曾有の惨禍を経験いたしました。この経験に基づき、二度とこのような惨禍を繰り返してはならないと、核兵器廃絶と世界恒久平和の実現に向けて訴え続けています。

 貴国が臨界前核実験を繰り返すことは、他の国々に核兵器開発の口実さえ与えかねないもので、世界の平和と安定を脅かす暴挙と言わざるを得ません。臨界前核実験は、核実験を禁止する包括的核実験禁止条約(CTBT)の精神に違反しており、断じて容認できません。

 貴国は、「核兵器の威嚇と使用は一般的に国際法に違反する」とした国際司法裁判所の勧告的意見を真摯に受け止め、2000年のNPT再検討会議で認めた「核兵器廃絶へ向けた明確な約束」を誠実に履行していただくよう強く求めます。