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1974年
・いけばなを習い始める
1994年
・原爆資料館で献花開始
2022年
・長崎いけばな連盟 会長就任
2025年8月31日
・ピース文化祭プレイベントで花をいける様子を公開
2025年11月22日~24日
・「いけばなの祭典」開催予定
長崎いけばな連盟の会長を務める鈴木さんは世代を越えて、いけばなの面白さを伝えるために日々奮闘中です。
「いけばなには正解がない。その日の気分でお花を選んだり、いけ方を考えたり、鑑賞したりと自由な感性で楽しめることが魅力」と笑顔で話す鈴木さん。いけばなの魅力を伝えるために、小中学校での体験教室に講師として協力したり、幼児から高校生向けのこども教室を毎月開催したりしています。こどもにいけばなを教えるときは、まず、こども自身がどのような作品を作りたいかを聞き、その意思を尊重した声掛けを意識しているそう。教える中で、浮かない表情だったこどもが、花に触れるうちに笑顔になっていったこともあり、いけばなには人を元気にする力があると確信したといいます。いけばなを通して個性を伸ばし、自由な感性を磨いてほしいと話します。
原爆資料館の開館以降、毎年8月には、原爆資料館でいけばなの献花も行っていて、今年で31回目です。「原爆の犠牲者を慰霊し、平和への願いを世界へ伝えたい」という思いから、ここ数年は千羽鶴といけばなを織り交ぜた作品を制作しています。
ながさきピース文化祭では、11月22日から24日に「いけばなの祭典~いける・いかす・いきる~」を開催します(詳しくは33ページ)。この機会に、多くの人にいけばなの奥深さを感じてほしいと意気込みます。
大切にしているのは「断らない心」です。いけばなの可能性は無限大。他のバレエ団体などからコラボを持ちかけられた際にも、初めてだからと敬遠せずに、同じステージで花をいけるなど、「まずはやってみよう」という精神で挑んでいます。
市内で新たな一歩を踏み出す人、または挑戦を支える「トライ人」を募集しています。自薦・他薦は問いません。市ホームページかはがきでご応募ください。