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【2001年12月14日】アメリカ合衆国臨界前核実験への抗議

更新日:2021年7月12日 ページID:037094

抗議文

2001年12月14日

アメリカ合衆国大統領

ジョージ・W・ブッシュ 閣下

長崎市長 伊藤一長

 本日、貴国がネバダの核実験場において臨界前核実験を実施したとの報道に接しました。

 貴国が、核兵器の廃絶と世界平和を願う世界の人々の度重なる抗議の声を無視して、新たな核兵器開発につながる臨界前核実験を強行したことに対して、原爆被爆都市の市民を代表して、怒りを持って抗議します。

 去る9月11日に貴国を襲った同時多発テロ事件のあと、貴国による軍事作戦が繰り返される中で、貴国側とテロ組織側の双方で、核兵器使用の危険性が報道されています。

 このような状況の中で、今回貴国が臨界前核実験を強行したことは、貴国が引き続き核兵器を保有し続け、さらには新たな核兵器を開発しようとする意図の現われであり、今後一切の実験を中止するよう強く求めます。

 また、貴国が、11月11日から13日まで国連本部で開催された第2回CTBT(包括的核実験禁止条約)発効促進会議を欠席したばかりでなく、さらには、弾道弾迎撃ミサイル(ABM)制限条約からの脱退を表明するなど核軍縮に関する国際的な約束を一方的に破棄しようとする貴国の独善的な姿勢は、国際社会の秩序を乱すものであり断じて容認できません。

 貴国が世界の大国として、核兵器のない平和な21世紀を実現するために、今後のあらゆる核実験を中止し、CTBTの批准とその早期発効に努力するとともに、核兵器廃絶に向け主導的役割を果たすよう強く要請します。

お問い合わせ先

原爆被爆対策部 平和推進課 

電話番号:095-844-9923

ファックス番号:095-846-5170

住所:〒852-8117 長崎市平野町7-8(長崎原爆資料館内)

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