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<外国人(1):外国人と未来のまちづくり〜多文化共生社会の実現〜>
外国人にとって日本の課題だと思う点は、1つ目は言葉の壁、2つ目は文化の壁、3つ目は心の壁です。
1つ目の言葉の壁は、主に言語の違いによって起こるものです。例えば、館内の案内アナウンスやバスの停留所がわからない、アレルギー表示や商品名が日本語で読めないなどの課題点があります。そこで考えた改善案は、近年、一部地域で対策が進んできている外国語の表示や放送を全体に普及させること、QRコードを商品につけて読み取ると言語を選択できるシステムをつくることだと思います。
2つ目の文化の壁は、外国と日本での文化の違いによって感じるものです。例えば母国の料理を食べることができない、スポーツ施設が少ない、入居審査が難しいという課題点があります。そこで、考えた改善案は、さまざまな国の食品を置いている多国籍スーパーを開設する、子どもから大人まで楽しめるスポーツ施設を増やしたり、多言語対応の不動産サイトやスタッフ配置、保証人支援制度をつくることで改善されると思います。
3つ目の心の壁とは、価値観の違いから発生します。日本社会において、外国人住民が日本人との間に感じる心理的な距離感や、偏見・差別意識があることで、地域に馴染めなかったり偏見や差別を受け、困っているときに助けを求めることができないなどの課題点があります。これらは日本に住んでいる外国人同士や外国人と日本人が交流できる地域イベントを開催したり、日本人一人ひとりが広い心を持ちお互いの違いを理解し受け入れることで改善されると思います。
普段外国人との関わりは少ないけれどいろんな国の人と交流するなどして課題点を改善することで在日外国人が増えたり、外国人だけでなく日本人にとっても多文化共生社会の実現に繋がると思います。
【提案】
1 商品にQRコードをつけて言語選択できるシステムをつくる
2 母国の料理を食べることができるように多国籍スーパーを開設する
3 日本に住んでいる外国人同士や外国人と日本人が交流できる地域イベントを開催し、交流できるようにする
<外国人(2):外国人と未来のまちづくり~外国の方々がすみやすくなるためには~>
現在長崎では外国人には住みにくい状況にあることがわかりました。大きく4つの原因があります。
1つ目は道がわからなくなるバスがわからない。
2つ目は天井に頭が当たる。
3つ目は材料が売っていないので母国の料理が食べられない。
4つ目は病院やネット飲食店での英語表記の少なさです。
今回は1つ目のバスがわからないについて提案します。
【提案】長崎市や県営バスさんにお願いしたいこと
1 高速バスだけでなく一般路線にもフリーワイファイを設置すること。費用がかかることはわかりますが、フリーワイファイがあればそれを使いたいからという理由で利用者が増えると思ったから。
2 バス無料の日を半年に一回程度で復活させること。
このバス無料の日ができたのはバス利用推進の一環としてでした。半年に1回ペースで行うことでバス利用推進にもなるし普段バスを利用する側もうれしい取り組みだと思ったから。
<子育て保育(1):保育士の人材不足解決と隠れ待機児童を減らす取り組み>
保育園に行って、実際に子どもたちと触れ合ったり、保育士さんにインタビューをし、お話を聞いていくなかで、保育施設の良さや、課題を知ることができました。
そこで、保育の人材不足解決と隠れ待機児童を減らす取り組みについて提案します。
【提案】
1 潜在保育士が隠れ待機児童のお世話をする取り組み
保育園、幼稚園と連携するメリットとして、潜在保育士が安心して仕事に復帰できるようになる、保育士の残業削減になる、保護者の負担軽減が考えられます。
例えば、今は遅くまで仕事をしている保護者が保育園に子どもを預ける時間が長いと、保育士の残業時間も増え、保護者も延長保育料を払わないといけないという負担があると思います。しかし、潜在保育士が延長保育の時間に働くなどすれば、潜在保育士も無理をしない程度で仕事に復帰することができ、保育士、保護者ともに負担が少なくなると思います。
2 保育士の仕事を体験する職場体験の機会を増やす
保育士さんからのお話を聞いていくなかで、「保育士として働くのは、大変なことも多いけれど、子どもたちの成長を見守ることができてうれしい。保育の仕事について知る機会がもっとあったら、魅力を感じることも増えると思う」という声を聞きました。
職場体験など、保育士として働く魅力を発信できる機会が増えれば、保育士の人材不足解決にも繋がると思います。
<子育て保育(2):持続可能な社会と保育—SDGs時代の保育を考える—>
今の保育の現状は、保育所などの施設を利用したいと希望しているにも関わらず、定員を超えていて入所できない子どもたちがいます。長崎市は待機児童ゼロを達成しました。次は保育人材です。延長保育や病児保育を求める人々が急速に高まっており、保育士などの保育人材が足りてないのが今の保育の現状です。そこで、保育士も園児も保護者も安心して子育てができたり、子育ての手伝いができる提案を考えました。
【提案】
1 園内の季節の飾り付けなどを地域の中学生と協力して行うこと。
現在、保育士の数は減少傾向にあります。その原因の一つに保育士の一人ひとりの負担が大きいことがあります。でもこの提案なら保育士の負担も減るし、地域の中学生が行うことで地域とのつながりも強くなると思います。
2 園内での様子が分かるサイトを作ること。
誰でも見れるようにすると危険なのでログイン番号やパスワードなどを作り、園内の人だけが見れるようにします。
3 園内でのイベントを園内だけじゃなく、卒業生や他の 友達なども来れるようにする。
そこで保育に関するスタンプラリーやクイズをする事によって保育の仕事に関して興味を持ってもらうことができます。
保育士の数を一人でも増やすためには、まずはどんな仕事をしているのか知って貰う必要があるので、この提案を考えました。
4 病気のときに預けられる施設を増やすこと。
そういう施設を作れば他の園児にも迷惑がかからないし保護者も安心して預けられると思いました。
現在、長崎市内には9つの施設がありますが、東長崎地区には一つもあ りません。なので、小児科に付設するなどして増やしたいです。
この4つの提案でこの東長崎地区の保育をもっと魅力あふれる持続可能なものにしたいです。
<外国人(1):外国人と未来のまちづくり〜多文化共生社会の実現〜>
提案1【商品にQRコードをつけて言語選択できるシステムをつくる】についてお答えします。
ご提案にあるようなシステムがあれば、商品を安心して購入できるようになるなど、長崎で生活する、また訪れる外国人に役立つものと思いますが、日本語で書かれた商品説明などを母国語に翻訳するサービスに関しては、既に民間企業が提供する翻訳アプリ等もありますので、必要性を含め状況を見極めたいと思います。
いずれにしましても、ご提案のアイデアを含め、今後も国や民間事業者の動きを見守りながら、より効果的な施策を実施していければと考えています。
提案2【多国籍スーパーの開設について】についてお答えします。
ご提案にあるような多国籍スーパーの開設によって、外国人が母国の食材を手に入れやすくなり、市民も多様な文化を感じられるというメリットがあります。
一方で、スーパーの開設は、事業者が事業採算性等を分析したうえで出店の判断をするものであるため、市としては直接的な関与が難しい状況です。
実現するにはさまざまな課題ありますが、長崎市としても「外国人と日本人が共に暮らしやすい地域」を目指して、今できる取組を進めていきたいと考えています。
提案3【日本に住んでいる外国人同士や外国人と日本人が交流できる地域イベントを開催し、交流できるようにする】についてお答えします。
日本人、外国人に関わらず、相互理解を深め、互いに尊重し、より良い関係を築いていくためには、相手の文化を学ぶこと、そして自国の文化も学び、伝えることが大切なことだと考えています。
「日本に住んでいる外国人同士や外国人と日本人が交流できる地域イベント」として、長崎市では毎年、市民の皆さんに気軽に世界各国の文化を体験してもらい、異文化に対する相互理解を深め、国際交流のきっかけを作ることを目的に「ながさき異文化ちゃんぽんフェスタ」を開催しています。このイベントでは、国際交流・協力の活動をされている団体や留学生が、母国や海外の文化などを紹介しています。
また、長崎市に登録されている国際ボランティアの皆さんを中心に、外国人住民の方々に日常使う日本語を教えたり、日本料理や浴衣の着付け体験などを通して、日本文化に触れてもらうイベントなども開催しています。
その他にも、長崎市の国際交流員(アメリカ、中国、韓国)が学校に出向いて、自分の国の文化などを体験してもらい、外国に対する理解を深めてもらう「外国文化体験出前講座」や、中学生を長崎市の姉妹都市に派遣する「子どもゆめ体験事業」では、実際に外国を訪問して、文化・習慣などを肌で感じ、お互いの違いを理解する経験ができるなど、さまざまな取り組みを行っていますので、ぜひ皆さんも異文化理解、国際交流を経験いただければと思います。
<外国人(2):外国人と未来のまちづくり~外国の方々がすみやすくなるためには~>
提案1【高速バスだけでなく一般路線にもフリーWi-Fiを設置すること】についてお答えします。
フリーWi-Fiをバスに整備することにより、バスの利用促進にもつながるものと考えますので、いただいたご意見は、県営バスに伝えさせていただきました。
提案2【バス無料の日を半年に一回程度で復活させること】についてお答えします。
バス・路面電車の運賃無料デーは令和5年度に7回実施し、利用促進等一定効果があったものの、この実施にあたっては、国の臨時交付金を活用しながら実施したため、継続は難しいものですが、無料デーで得られた結果や経験を生かして、引き続き交通事業者と連携しながら利用促進や利便性向上に努めたいと考えています。
<子育て保育(1):保育士の人材不足解決と隠れ待機児童を減らす取り組み>
提案1【潜在保育士が隠れ待機児童のお世話をする取り組み】についてお答えします。
保育士の人材不足解決と隠れ待機児童を減らす取り組みについて、ご提案いただきありがとうございます。皆さんが考えていただいた保護者や保育士の負担を軽減することは、こどもの健全な成長につながるもので、とても重要な視点です。
長崎市では、潜在保育士が隠れ待機児童をお世話する取り組みに近い事業として、「ファミリー・サポート・センター」があります。この取り組みは、子育ての援助を受けたい人と援助をしたい人が会員となって、一時的な子育ての助け合いを地域の中で行う地域住民参加型の取り組みです。皆さんからいただいた提案を参考に、今後 も子育て支援の充実を図ってまいります。
提案2【保育士の仕事を体験する職場体験の機会を増やす】についてお答えします。
これから働く若年層に保育士の魅力や意義を知っていただくために、保育園における職場体験はとても有意義なことだと考えます。
長崎市内の保育施設では、保育学生を対象にした職場体験の実施や、保育の仕事に興味を持つ方に向けて「保育所見学会」などを随時実施しているところです。 また、長崎県でも中学生に向けて、保育の魅力を感じてもらえるような取り組みが検討されています。今回いただいた提案を踏まえ、保育施設に対し、職場体験の重要性を伝えるとともに、長崎県や保育施設と連携して、保育の仕事の魅力を発信していきます。
<子育て保育(2):持続可能な社会と保育—SDGs時代の保育を考える—>
提案1【園内の季節の飾り付けなどを地域の中学生と協力して行うこと】についてお答えします。
提案いただいたアイデアは、単に保育士の業務負担を軽減するだけではなく、地域社会との連携強化や入所児童の成長と学び、中学生自身の成長につながる素晴らしいものです。
現在、保育施設と小学校との交流はありますが、未来の社会の担い手である中学生との交流も大切です。ぜひお近くの保育施設にお声がけください。このような取り組みが広まっていくことで、保育士も園児も保護者も安心して子育てができる環境が整っていくと考えています。
提案2【園内での様子が分かるサイトを作ること】についてお答えします。
現在、保育施設では、保育サービスの充実や保育士の事務負担軽減を目的としてICT(情報通信技術)の活用が進んでいます。ICTの活用例としては、日々の保育内容や写真・動画等を保護者へ通知するアプリ・ホームページがあります。ご提案のあった園内の様子をホームページ等で把握できることは、保護者にとって安心できるものだと考えます。今後もICTの活用の推進を図っていきます。
提案3【園内でのイベントを園内だけじゃなく、卒業生や他の友達なども来れるようにする】にお答えします。
各保育施設は、園の方針に基づき特色あるさまざまな行事を計画しています。これから働く若年層に保育士の魅力や意義を知っていただくために、卒業生等が保育園の行事に参加することはとても有意義なことだと考えます。ぜひ、お近くの保育施設にご確認のうえ、ふるってご参加ください。
今回いただいた提案も参考にさせていただきながら、長崎県や保育施設と連携して、保育の仕事の魅力を発信していきます。
提案4【病気の時に預けられる施設を増やすこと】についてお答えします。
病気や病気回復中に預けることができる「病児・病後児保育施設」は、令和6年度に4施設増え、8施設となりました。長崎市は、8施設と委託契約を結び、費用を支出しているところで、利用実績は施設によってさまざまです。
また、委託ではなく、独自に病児・病後児保育を運営している施設もあり、東長崎地区では、委託事業の「病児保育室あおむし」と、独自事業の「病児保育室クレセール」の2施設があります。
今後の「病児・病後児保育施設」の数については、利用状況や利用者ニーズ、設置場所、運営経費等を総合的に勘案して、検討していきます。保護者にとって、さらに子育ての負担軽減を図り、子育てしやすいまちを目指していきます。
(注)掲載されている回答は回答時点のものであり、その後の社会情勢や制度の改変などにより、最新の回答と異なる場合があります。