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今年の長崎原爆平和祈念式典はとてもすばらしいプログラムでした。毎年楽しみにしています。
1、司会進行を児童が担当したこと 2、「山里小学校と城山小学校の児童の合唱 くすのき」がすばらしかったこと 3、市長の平和宣言の中に「地球市民」という言葉があったことなどに感動しました。今年は原爆で不明になった浦上教会の鐘が、アメリカのカトリック信徒の募金で復元されたとのこと。まだ戦火が絶えない世界にあっても、平和の構築が進んでいるのを感じ取ることができました。
そこで提案です。日本以外の地域のこども達と長崎のこども達の「くすのき」の合唱はできないものでしょうか。できたらアメリカのこども達がいいです。来てもらうのはお金がかかるので、オンラインでいいです。「くすのき」の歌詞は難しくないけれど、外国のこども達には、日本語で歌を歌うことを練習してもらわないといけませんが。戦争は卑劣な行為です。こんな卑劣なことをいつまでこども達に見せるのでしょうか。その思いが参列する各国の大使に伝わったらいいと思い提案しました。
ご意見いただきありがとうございます。
長崎市では、原爆が投下された8月9日に、原爆犠牲者を慰霊するとともに、世界恒久平和を祈念するため、長崎原爆犠牲者慰霊平和祈念式典を挙行しています。
式典では、被爆の実相を若い世代に継承し、平和を希求する心を醸成するため、また、若い世代から平和への願いを世界に向けて発信するため、平成12年度から児童合唱を実施しているところです。
児童合唱は、原爆によって大きな被害を受けた城山小学校と山里小学校が交互に行っており、曲目もそれぞれの学校に歌い継がれている楽曲を奉納していましたが、今年は被爆80周年の節目を迎えることから、初めて2校による合同合唱を実施しました。
また、曲目につきましても、それぞれの学校に歌い継がれている楽曲のどちらかではなく、今年、被爆から80年を迎えるなかで、未来を担う若い世代の子どもたちが、被爆樹木を通して、被爆の実相を学び、平和の大切さを感じられるよう「クスノキ」を選曲しました。
今年、児童合唱が注目を浴び、若い世代からの平和への願いの発信に大いに寄与したものと考えますが、これまで各学校で歌い継がれている楽曲を交互に奉納していたことを踏まえますと、来年、児童合唱として「クスノキ」の合同合唱を行うことは困難と考えております。
しかしながら、世界恒久平和を願う式典に、世界中の子どもたちが関わることは大変意義深いことと思いますので、いただいたご意見も参考にしながら、今後も世界恒久平和の実現のために、被爆地長崎から世界に向けて、平和のメッセージをしっかりと発信してまいります。
(注)掲載されている回答は回答時点のものであり、その後の社会情勢や制度の改変などにより、最新の回答と異なる場合があります。