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1. 利便性の向上
紙の手帳は持ち運びが不便であり、また破損や紛失のリスクも高いです。カード型に変更することで、財布やカードケースに入れて携帯しやすくなり、常に手元に持ち歩くことができ、外出時にもスムーズに使用できるようになります。
2. 視覚的な認識の向上
カード型手帳はクレジットカードや運転免許証と同じサイズであり、視覚的にも一目で識別できるため、公共機関や医療機関などでの対応が迅速かつ円滑になります。紙の手帳では情報が手書きであるため、急いでいる場面では誤認や手間がかかる場合もあります。
3. 効率的な管理
カード型手帳は、情報が一目で分かりやすく整理されており、改札機や病院などでスムーズにデータ入力や確認ができるなど、事務作業の効率化にも寄与します。今後、電子データとの連携が進めば、より一層便利なサービスが期待できるでしょう。
4. 環境への配慮
カード型手帳は、紙資源を削減できる点でも環境に優しい選択肢と言えます。また、カード素材は耐久性があり、長期間使用することが可能です。紙手帳の再発行や保管の手間も減り、リソースの無駄を減らすことができます。
期待される効果
利用者の利便性向上: 障害者手帳の所持者にとって、手帳を持ち歩くことが容易になり、さまざまな場面での対応が迅速かつスムーズになります。
行政手続きの効率化: 紙からカードへの変更により、発行・管理の効率が上がり、行政側でも手続きの簡素化が期待されます。
社会的認知の向上: カード型手帳を普及させることで、障害者に対する社会の理解が深まるとともに、偏見や差別の解消に繋がる可能性もあります。
以上の理由から、障害者手帳をカード型に変更することを提案させていただきます。
この度は、貴重なご意見をいただきありがとうございました。障害者手帳についてのご提案への回答をさせていただきます。
現在の紙の障害者手帳からプラスチック製のカード型に変更することにより、持ち運びの利便性や破損・汚損等への耐久性向上などのメリットが見込まれますが、現在、障害者手帳のカード化導入については、各自治体の判断に委ねられている状況です。
本市がカード化導入をしていない理由は以下のとおりです。
1 財政状況が厳しい中、義務ではないカード化導入にかかる費用(発行機械の購入やシステム改修費用)や導入後の継続的費用(発行機械のメンテナンスやカード本体の費用)の予算確保が難しい状況であること。
2 カード化により記載面が減少するため、現在の紙の手帳に記載している内容をすべて記載することは難しいこと。あわせて、記載文字の縮小が考えられ、高齢者や視覚障害者の方々における視認性の悪化が考えられること。
3 カード型障害者手帳の再発行や記載事項の変更の取り扱いに懸案事項があること。
以上により、障害者手帳のカード化が難しい状況であります。
しかし、令和6年6月に決定された「デジタル社会の実現に向けた重点計画」において、障害者手帳情報とマイナンバー連携の強化が検討されていることから、今後ともその検討状況を注視してまいります。
(注)掲載されている回答は回答時点のものであり、その後の社会情勢や制度の改変などにより、最新の回答と異なる場合があります。