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長崎市へのご意見・ご提案等の紹介


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ページID:0057355 更新日:2025年5月30日更新 印刷ページ表示

【ご意見(要旨)】今年平和祈念式典でイスラエルを招請する件について

年代:60代 受信:2025年 5月

今年平和式典でイスラエルを招請するという鈴木市長の記者会見を見ました。昨年イスラエルを招請しなかった件で私は市政への提案で質問と批判の投稿をしました。
理由は
1.イスラエルを招請しなかった事によりアメリカを始めとするG6諸国が鈴木市長の判断が政治的意図だとして非難して平和式典が欠席し世界に分断を生み出しました。また海外の報道で鈴木市長の判断を非難しています。大きく国益を損ないました。
2.イスラエルは東日本大震災で他のどの国よりも早く日本を支援してくれました。天皇皇后両陛下、安倍元首相もネタニヤフイスラエル首相に感謝の意を示しました。そのイスラエルに対して恩を仇で返した訳です。
私は上記の理由で市政への提案で質問と批判する投稿をしました。
その投稿の回答が調査課から2024年10月1日にメールに送信されてきました。内容はイスラエルを招請しなかった事を正当化するものでした。イスラエルを招請すれば平和式典に不測の事態が発生するリスクが懸念され、また式典の平穏と厳粛な雰囲気の確保するためにイスラエルを招請しなかったという回答でした。
しかし今年は世界に分断を生み出すのでイスラエルを平和式典に招請すると報道を見ました。結局私が指摘、主張した通りになりました。しかし昨年の現下の中東情勢に対する世界の様々な動きを勘案したらイスラエルを招請しないことは正当だと調査課から自信満々に回答があり、鈴木市長も記者会見でそのように発言されました。もしそうであるならば現在の中東情勢は過去最悪だと報道されています。昨年はアメリカや様々な国々がイスラエルを擁護していましたが今はアメリカとイスラエルの関係も最悪で他の大多数の国々もイスラエルを非難しています。昨年の鈴木市長の発言と調査課からの回答に則ればさらに不測の事態のリスクが高まったと思います。発生に一貫性が無くて二転三転しています。政治家の言動は重いです。もし今年イスラエルを招請するのであれば昨年の発言の過ち、国益を損ねた事、世界に分断を生み出した事の謝罪をすべきです。

【回答】 調査課

回答日:2025年5月30日

御意見いただき、ありがとうございます。
長崎市は、これまで世界へ向けて、被爆の実相を発信し、核兵器の非人道性を訴え、長崎が最後の被爆地であり続けるために、「核兵器のない世界」の実現に向けて全力で取り組んできました。そうした中で、世界のできるだけ多くの人々が長崎を訪れ、被爆の実相に触れていただきたいと考えています。
そして、長崎に原爆が投下された8月9日には、原爆犠牲者を慰霊するとともに、世界恒久平和を祈念するため、長崎市主催で長崎原爆犠牲者慰霊平和祈念式典を挙行しています。
長崎市としては、より多くの各国代表の方に式典へ参列頂き、原爆被爆の実相に直接触れ、世界恒久平和への思いを共有していただくため、平成26年 から、原則として、全ての駐日外国公館等の代表に対して招請状を送付してまいりました。
一方で、昨年は、世界の様々な動き等を踏まえ、式典において不測の事態が発生するリスク等を懸念し、式典主催者として、参列者の安全の確保及び式典の円滑な運営を行うため、イスラエル駐日大使の招請を断念したものです。決して、政治的な判断に基づくものではなく、あくまでも、原爆犠牲者を慰霊するための式典を、平穏かつ厳粛な雰囲気の下で開催したいという願いによるものです。
しかしながら、このように、すべての国等を招請することを基本としつつ、一部の国について招請を見合わせた結果、昨年は様々な議論がありました。また、国際社会では分断が深刻化している状況にあり、今年のNPT再検討会議第3回準備委員会でも、核兵器のない世界の実現にとって大変厳しい国際情勢が直接感じられたところです。
このような中、本年の平和祈念式典を開催するにあたり、改めて「原爆犠牲者の慰霊」と「世界恒久平和の祈念」という平和祈念式典の本旨に立ち戻って考え、厳粛かつ平穏な式典環境は確保しつつも、恩讐を越え、国境を越え、思想・信条の違いを越え、すべての分断を乗り越えて、あらゆる国の代表が被爆地・長崎に集まる式典としたいという結論に至り、長崎市としても式典開催に当たっての様々なリスクを乗り越えなければならない。そういう思いのもと、現下の情勢も踏まえた上で、様々な角度から検討した結果、今年の平和祈念式典への招請について、イスラエルを含むすべての駐日外国公館等がある国や地域に、駐日大使等の代表あて招請状を送付することといたしました。
加えて、その他の国のうち国連代表部を設置している国に対しては、今年から新たに、訪日の機会を利用した式典参列や被爆地訪問を呼びかける予定です。
なお、一部の国について、抗議活動等の不測の事態の発生などにより、厳粛かつ平穏な環境の下での式典の実施が困難になるおそれがないか、ということについて、国内外の情勢を考慮し、総合的にリスク判断しました。
もちろんそのようなリスクはゼロとは言えませんが、国際社会で分断が深刻化している今だからこそ、あらゆる国の代表の方々に、長崎の平和祈念式典へ参列していただき、核兵器使用の残虐で非人道的な結末について、その目で見て、その耳で聞いて、そしてその心で感じていただきたいと思います。
長崎市としては、厳粛かつ平穏な環境の下で式典が実施できますように、幅広い関係者の皆様に御理解・御協力をお願いするとともに、式典参列者の手荷物検査の徹底や警備人員の増強など、警備体制の更なる強化、県警との連携強化等により、式典主催者として円滑な式典運営に万全を期してまいります。
どうか御理解くださいますようお願い申し上げます。

関係所属

調査課
(連絡先は課のページをご覧ください)

(注)掲載されている回答は回答時点のものであり、その後の社会情勢や制度の改変などにより、最新の回答と異なる場合があります。