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最近、友人である中学校の先生から聞いた話です。黙ってられず送らせていただきました。
今年度の初め、長崎市のある中学校で、校長が校長室に部下を呼び入れ、「部活動の顧問は全員なると決まっているから顧問をお願いします」などと言って半ば強制的に顧問にしているそうです。
聞けばこれは多くの中学校で行われているそうです。
部活動は、先生の本来自主的な活動という位置づけ。と聞いたことがありますが、そんなことは表向きだけで、やったこともない運動部の顧問などを無理やり引き受けさせているとの話です。
全国的に地域移行を進めていますが、平日の部活動は今後も相当な期間残ったままになるようです。
一方で時間外労働や働き方改革が進められていますが、その先生の話によれば部活動が終わるまでは子どもが学校にいるので帰りたくても帰ることができないそうです。18時過ぎまで拘束され、それからの残業となるとかなりの時間になります。
残ろうとすると、早く帰るように上司に促されるそうで、それでは何が教師の仕事かわからなくなると話していました。
先生の時間外労働の元凶は部活動だそうです。意義は理解できますが、先生の協力で。というにはあまりにも負担が重たいという話でした。一度引き受けると、年間にわたって、土日にある試合にも行かなければならず、申し込みなどの仕事もあるそうです。話を聞いていて驚きました。一般企業なら考えられないことだと思います。
それから、顧問になることに協力してほしいと言った校長や教頭などの上の人間は、1年間1回も部活動の様子を見に来なかったといってその先生は呆れていました。頼んでおいてその先は何もしない。そして、何よりもその先生がおかしいと言ったのは、校長の中には休みの日の楽しみを自慢する人がいるそうです。
それを聞くにつけ怒りを覚えると言っていました。自分が部下に顧問を頼んでおきながら自分は趣味を楽しみ、
それを職員室で自慢げに話すことは無神経極まりないと思います。
学校だよりには、校長の自己紹介が載っていて、「趣味はバイクでのツーリング、アウトドアでのキャンプ、山登りと温泉です」と書かれています。呆れてものが言えません。
土曜日に部活動をしないといけない先生も趣味の時間をもったり、温泉にも行きたいと思います。しかしそれを困難にした上司がこのような無神経なことを全家庭に配布し、誰もが見ることができるウェブサイトにのせていることは甚だ無神経だと思います。お金をもらっても顧問をしたくない先生はいっぱいいるそうです。
そのような大きな負担になる部活動から先生を解放してください。部活動を全廃し、放課後は家庭に帰し、スポーツクラブや各種の習い事を子ども自身が自由に選んで取り組めるようにしてほしいと切に願います。
ご意見ありがとうございます。
部活動は、学習意欲の向上、責任感、連帯感の育成など、学校教育の一環として、学習指導要領に位置づけられています。このように、心も身体も大きく成長する時期にある児童生徒の健全育成を図るうえで重要な役割を担っており、教師にとっても、やりがいを感じることができる教育活動の一つであると考えます。
しかしながら、放課後や休日の部活動指導は、本来業務の時間を削ったり、超過勤務につながったりする原因となり、教師やその家族等に負担がかかっていることも事実であります。したがって、部活動の在り方を変えていく取組は喫緊の課題と考えます。
本市においては、「長崎市部活動ガイドライン」の中で、週当たり2日以上の休養日と毎月1日の休養日を設け、児童生徒だけではなく教員の休養に努めています。また、一部の中学校では、部活動指導員を配置し、教員以外の者が部活指導を担う体制を進めており、今年度以降も拡充させていく予定です。さらに、合同部活動を推奨することで指導に必要な顧問数の減少にも努めております。
休日の部活動の地域移行については、令和9年度の完全移行を目指し、学校と地域、市教育委員会が連携し、全市的に進めているところです。また、平日の移行に関しても、準備が整った団体から順次移行していくこととなっており、部活動指導に伴う長時間勤務の改善に向け、部活動の地域移行を推進してまいります。
(注)掲載されている回答は回答時点のものであり、その後の社会情勢や制度の改変などにより、最新の回答と異なる場合があります。