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拝啓
日々の市政運営にご尽力いただき、誠にありがとうございます。
私は長崎市内で中小企業を経営しておりますが、近年のデジタル化の流れの中で、通信インフラの遅れが経営環境に深刻な影響を与えていると感じております。
具体的には、福岡IXへの依存により通信品質が低く、オンライン業務・リモート会議・クラウドサービス利用が難しい状況が発生しています。
また、通信の遅延が原因で、Web販売・ECビジネス・IT関連業務を推進しづらいという声も多く聞かれます。
この問題を解決し、長崎市の経済を活性化するために、以下の施策をご検討いただきたく存じます。
1. 長崎IXの設立(独自インターネットエクスチェンジ)
→ 地域内通信の最適化・通信速度向上
2. 10Gbps回線の早期提供
→ 高速インターネット環境を実現し、企業DX(デジタルトランスフォーメーション)を加速
この提案が、市の経済政策の一助となれば幸いです。
何卒ご検討のほど、よろしくお願いいたします。
敬具
長崎市といたしましても、インターネット環境が、市民生活に必要不可欠なインフラと考え、光インターネット未提供地区の解消に取り組んでまいりました。
現在では、離島、過疎地、辺地においても、光インターネット回線が利用可能となっております。
今後は、ご提案のとおり、さらに高速なインターネット環境が普及してくるものと見込まれますが、既に、市内でも民間通信事業者による10Gbpsの回線の提供が開始されておられますので、詳しくはウェブサイトなどでご確認いただければと思います。
長崎IXの設立につきましては平地の少ない本市においては現状適地がないことに加え、電力消費が大きな施設であること、雇用の創出という点に関して効果が明らかでないことなどの理由から、誘致は難しいものと考えております。
しかしながら、情報通信関連企業の誘致は重要な取り組みであると認識していますので、今後も情報の収集に努めながら、限られた用地を有効に活用するため、雇用創出や高い経済効果が見込まれる企業の誘致を進めて参りたいと考えております。
(注)掲載されている回答は回答時点のものであり、その後の社会情勢や制度の改変などにより、最新の回答と異なる場合があります。