本文
拝啓
貴課におかれましては、日々の市政運営にご尽力いただき、誠にありがとうございます。
私は長崎市内でIT関連業務に従事している者ですが、現在の通信環境がIT企業誘致の障害となっていることを懸念していてます。
特に、長崎市の通信バックボーンが福岡IXに依存していることにより、通信速度・安定性の問題が発生していて、以下のような影響が出ています。
クラウドサービス(AWS・Google Cloud等)の接続品質の低下
ping値の遅延(東京まで29ms)によるWebアプリ・ゲーム・システム開発への悪影響
IT企業誘致のハードルが高くなる(高速インターネット環境がないと、オフィス開設が難しい)
この問題を解決するため、以下の施策をご検討いただければ幸いです。
長崎IXの設立(インターネットエクスチェンジの構築)
→ 地域トラフィックを最適化し、通信遅延を削減
10Gbps光回線の普及促進
→ 長崎市内でも超高速通信を実現し、企業誘致を加速
長崎市が「IT産業の拠点」として成長するための基盤整備に、ぜひご検討をお願い申し上げます。
敬具
長崎市といたしましても、インターネット環境が、市民生活に必要不可欠なインフラと考え、光インターネット未提供地区の解消に取り組んでまいりました。
現在では、離島、過疎地、辺地においても、光インターネット回線が利用可能となっております。
今後は、ご提案のとおり、さらに高速なインターネット環境が普及してくるものと見込まれますが、既に、市内でも民間通信事業者による10Gbpsの回線の提供が開始されておられますので、詳しくはウェブサイトなどでご確認いただければと思います。
長崎IXの設立につきましては平地の少ない本市においては現状適地がないことに加え、電力消費が大きな施設であること、雇用の創出という点に関して効果が明らかでないことなどの理由から、誘致は難しいものと考えております。
しかしながら、情報通信関連企業の誘致は重要な取り組みであると認識していますので、今後も情報の収集に努めながら、限られた用地を有効に活用するため、雇用創出や高い経済効果が見込まれる企業の誘致を進めて参りたいと考えております。
(注)掲載されている回答は回答時点のものであり、その後の社会情勢や制度の改変などにより、最新の回答と異なる場合があります。