本文
原爆資料館の資料や写真、被爆者の話し。全て必要だと思うが、リアルなCGの技術が発達した現在、投下時やその後のリアルな映像化が必要だと思う。爆心地や少し離れた場所や屋内、屋外、あらゆる場所からの実際の悲劇をリアルな映像として残すべきだと思う。被爆者が存命のうちに、辛いと思うがチェックしていただき取り掛かるべきだと思う。見るに耐えない悲惨な映像になると思うが、それが現実であるし、現実をそのまま伝えるべきだと思う。デジタルデータなので、世界中の人々に瞬時に見てもらえるし、これ以上に確実に伝える手段はないと思う。原爆投下時の各地、各状況下のリアルなCG映像化。後世に伝えるために絶対に必要だと思う。
被爆の実相をより自分ごととして受け止めていただけるよう展示することは、大変重要であり、ご提案のCG技術を使った実相の伝え方も、その方法の一つと考えます。
しかしながら、被爆の実相をCGで映像化する場合、映像資料や写真資料、被爆者の方々の証言等を精緻に結び付けていっても、資料的な空白を創作で補うことが生じます。
被爆者の方々の証言を得ても埋まらないほどの歴史的空白が生じたのが、原爆被爆の本質的な破壊であり、資料的裏付けを欠く展示は原爆資料館のような公的機関が実施することは現実的にできません。
したがって制約のある中ではありますが、今回ご提案の趣旨も踏まえつつ、被爆者の方々からの証言を得ながら、現物資料を中心とした被爆の実相を伝える取組みを進めてまいりたいと考えております。
(注)掲載されている回答は回答時点のものであり、その後の社会情勢や制度の改変などにより、最新の回答と異なる場合があります。