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いろんな魅力がつまった「長崎くんち」。いろんな楽しみ方ができるよ。
「初級編」「中級編」「上級編」の楽しみ方を紹介しているよ。参考にしてみてね!
おくんちに参加するまちには、工夫をこらした自慢の奉納踊りがあるんだ。龍踊(じゃおどり)・唐人船・太鼓山(別名「コッコデショ」)をはじめ、異国情緒にあふれた豪華絢爛(ごうかけんらん)な演し物(だしもの)となっていて、長崎独特の文化的な伝統を伝えるものとして、国が重要なものと定めているんだ。
奉納踊りは大きく分けて「踊り」「曳物」「担ぎ物」「通り物」の4種類に分けられるんだよ。
「本踊」は日本舞踊のこと。長崎くんちの演し物として有名な「阿蘭陀万(萬)歳」も、このうちのひとつなんだよ。
川船、唐人船、龍船、御座船など船型に車を付けて大勢で曳くもの。船ではないけど鯨の潮吹き(万屋町)や曳壇尻(新大工町)も曳物になるんだよ。
太鼓山(コッコデショ)や鯱太鼓(しゃちだいこ)など、大勢の担ぎ手が担ぐもの。空中に放り投げて片手で受け止める大技は見どころ!
山伏道中やアニオー行列など大勢の人が仮装して参加する行列もので、道中をねり歩く行列自体がきれいなんだよ。最近はあまり見ることができなくなっているらしいよ。
(1957年 山伏道中の様子)
→2025年の奉納踊りはこちら(外部リンクにつながります)<外部リンク>
まちにちなんだ飾りや輪、垂れなどで作られた傘鉾は、踊町の行列の先頭に立つもので、まちのシンボルみたいなものなんだ。上部の飾り物にそれぞれの町でいろんな工夫がされているんだよ。まちごとに見比べてみるのも面白いかもね。
ちなみに傘鉾は重さがなんと100kg以上あると言われているよ。これを一人できれいに回すのはすごく難しいんだよ。今は踊町から依頼された「傘鉾持ち」という専門の人が持っているんだ。
シャギリとは、各町の奉納踊りの時に演奏される音楽のこと。長崎くんちのシャギリは笛と締太鼓を用いたシンプルなもので、少し切ない感じがする独特なメロディーなんだ。くんちの期間中や、小屋入りなどの行事の際にどこからともなく聞こえてくるシャギリの音色に長崎っ子はソワソワしてしまうんだよね。
長崎くんちには独特な掛け声があるよ。同じアンコールであっても、曳物や担ぎ物などの時には「モッテコーイ」で、本踊の時には「ショモーヤレ」になるよ。
覚えて使い分けることができれば、あなたも「長崎くんち」マスター!みんなも覚えて、ぜひ掛け声をかけてみてね!
掛け声 | どんな時につかう? |
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「モッテコーイ」 |
一度踊り場を退場した曳物などの演し物を呼び戻す時などに、アンコールを求める掛け声。観客は「モッテコーイ、モッテコイ」と連呼するよ。 |
「ショモーヤレ」 |
本踊が終わった時に退場した演者を呼び戻す時などに、アンコールを求める掛け声。「所望(希望)するから、もう一回やってくれ」という意味だよ。 |
「フトーマワレ」 |
傘鉾が回るときに、「大きな輪を描いて、雄大に回って!」と声をかける掛け声なんだよ。 |
「ヨイヤァ」 |
川船の網打ち船頭が投げ網を投げ、魚が見事に網にかかった時や、傘鉾がきれいに回った時などに使うよ。「ヤッタ!」という意味なんだ。 |