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養国寺の梵鐘


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ページID:0001192 更新日:2024年11月11日更新 印刷ページ表示

養国寺の梵鐘

(ようこくじのぼんしょう)

市指定有形文化財

養国寺の梵鐘

指定年月日 平成19年5月1日

所在地 長崎市網場町451番地 養国寺境内

養国寺は阿蘭陀通詞(おらんだつうじ)石橋家の菩提寺である、大音寺の末寺である。この梵鐘は、長崎の代表的な鋳物師(いもじ)である安山国逵(あやまくにき)製作の梵鐘であり、銘文には元禄4年(1691)の年紀や製作者のほかに「施主 石橋助左衛門(いしばしすけざえもの)克明」「銅屋中(どうやちゅう)」などの文字が見える。通高(とおりだか)96.5センチメートル、口径53.0センチメートルを測る。
梵鐘が鋳造された頃、石橋助左衛門は大通詞の要職にあって、オランダ貿易に深く関与していた。銅屋とは、銅吹き商人のことであり、輸出銅販売業者である。大坂の住友(泉屋)・大坂屋などが代表される。養国寺への梵鐘寄進は、銅輸出に関わるものと考えられる。同様な梵鐘は香焼の圓福寺(えんぷくじ)にも存在する(市指定有形文化財)。
長崎鋳物師製作の梵鐘という価値に加えて、元禄期の銅貿易に関する金石文の歴史資料としても貴重である。

備考

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バス「網場」下車徒歩2分