本文
昭和57年7月23日、44年前の今日、長崎を集中豪雨が襲いました。「長崎大水害」と呼ばれるこの災害では、市内の各地で河川の氾濫や土石流が相次いで発生し、甚大な被害をもたらしました。この災害により、死者・行方不明者299名という尊い命が失われました。
改めて、この災害の犠牲となられたすべての方々に、謹んで哀悼の意を表します。
近年、地球温暖化の影響により、全国各地で記録的な大雨や台風による大規模な災害が発生しています。
私たちは、「長崎大水害」の教訓から、これまで河川の改修や砂防ダムの建設など、ハード面の整備を進めてまいりました。しかし、災害はそれを上回る規模で激甚化し、想定を超える災害がいつ発生してもおかしくない状況となっています。
今年の梅雨は、昨年と比べて雨の量が多く、大雨による土砂災害や河川の増水への警戒が続きました。また、全国各地でも記録的な大雨による甚大な被害が発生しており、その危険性を改めて身近に実感された方も多かったのではないでしょうか。長崎市においては、幸いにも44年前の長崎大水害以来、大規模な災害は発生していませんが、「長崎大水害」の記憶を風化させることなく次世代へ伝承し、私たち一人ひとりの防災意識をさらに高めていくことは、とても大切なことだと考えています。
災害から身を守るためには、「自分の命は自分で守る」という自助の意識が最も重要です。まずはハザードマップを使って地域の危険箇所を確認し、災害時に「いつ」「誰と」「どこに」避難するかをあらかじめ決めておく「マイ避難所」について、ご家族で話し合っておきましょう。また、食料や非常用トイレ袋などの家庭内備蓄品を準備しておくなど、日頃から災害への備えをお願いします。
長崎市としても、市民の皆様とともに、防災訓練や避難所運営訓練を実施するなど、地域の防災対策に取り組み、災害に強いまちづくりを進めてまいります。
令和8年7月23日
長崎市長 鈴木 史朗