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樹木の枝を切ることで形を整えたり、風通しを良くしたりすることをいいます。適度な剪定を行えば、以下のようなメリットがあります。
植木の剪定は基本的に毎年行い、夏と冬の年2回剪定するのが理想的です。それぞれの目的とやり方と違いを知って、適した時期に適した方法で剪定を行いましょう。
6月頃に伸びきった枝や葉を中心に剪定し、全体的な形を整えます。夏剪定の主な目的は、風通しや日当たり、栄養状態の改善です。夏までに活発になってくる害虫を予防し、花や実が付きやすくなるようにします。また、バランスの悪い枝はこの時期に剪定しておくと、台風対策になります。
植物の休眠時期に、春に備えて剪定します。太い枝を短く切ったり、芽をたくさん切り落としたりして、樹の形を整える目的で剪定を行うため、夏に比べて大きく剪定します。冬剪定の主な目的は、樹高や樹形の調整と生育の促進です。落葉樹や常緑針葉樹は基本的に冬に剪定を行います。
常緑針葉樹は寒さに強い樹木ですが、基本剪定は新芽が動く前の春先に行います。枯れ枝を落とすなどの軽い剪定は10~11月に行います。
基本剪定 | 3月~5月 |
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軽い剪定 | 10月~11月 |
主な種類 | マツ、スギ、ヒノキ、コニファー など |
春先の暖かい時期に基本剪定します。新芽が出てくる前か、ある程度揃った頃に行います。花芽の形成後に剪定してしまうと、花芽を落としてしまったり、その年の花の付き方が悪くなってしまいます。
基本剪定 | 3月~6月 |
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軽い剪定 | 8月~10月 |
主な種類 | ツバキ、サザンカ、キンモクセイ、オリーブ など |
落葉広葉樹は葉が落ちた後の枝の様子を見ながら剪定します。夏は木が生長する時期のため、大きく剪定してしまうと木を痛めてしまいます。
基本剪定 | 12月~翌年2月 |
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軽い剪定 | 3月、6月、9月、10月 |
主な種類 | ヤマボウシ、モミジ、アオダモ など |