長崎市自殺対策計画(案)へのパブリック・コメントの募集結果
次のようなご意見をいただきました。なお、公表にあたって、とりまとめの都合上、ご意見を集約いたしています。
1 意見の募集期間
令和2年1月30日(木曜日)~令和2年2月28日(金曜日)
2 意見提出件数
3件(3人)
3 提出意見の具体的概要
表1
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意見の内容
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長崎市の考え方 |
1 |
過去に自殺を考え、実行に移したことがあります。
電話相談したこともありますが、こちらの心には響きませんでした。
やはり実体験した方でないと無理だと思います。
今私は生きています。自分に何ができるかわかりませんが、何かしらお力になれないものかと書き込みさせていただきました。
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ご自身につらい経験がある中、ご意見いただき、ありがとうございます。もし、周りに悩みを抱え、辛い思いをしている方がいらっしゃいましたら、適切な相談機関へつないでいただければ、幸いに思います。
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2 |
長崎市の学生生徒の自殺者は増加していますが、対策は考えていますか?長崎市では毎年子どもが自死しています。
市の自殺者原因動機別割合が載っていますがH29割合が0になっています。H29市内在住の高校生がいじめで自死しています。0ではありません。正しい結果を載せるべきです。
市の取り組み基本方針「8.遺された人への支援を充実する」で、つどいの開催とありますが、どのような内容なのか明記したらよいのでは?個別相談の周知はしていないのではないですか?「10.子ども若者の自殺対策を更に推進する」で、現代の若者の特性に応じた内容で講演会を開催とあるが、若者へどのように周知するのか?若者は広報誌は見ないと思う。
被害者や遺族の生の声を聞くような講演会の方がよいのでは?
小中学生を対象にしたいじめ予防ワークショップ開催は、市立だけですか?
どのような内容なのか具体的に示してほしい。
学校に対していじめの報告を市へ正しくするように指導してほしい。
長崎市で毎年子どもが自死するのは悲しいことです。
市として重く受け止めてどうすれば連鎖を断ち切ることができるか、真剣に考えることを希望します。
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子ども若者の自殺については、重く受け止めているところです。
自殺の原因動機別状況は、警察庁の自殺統計を用いています。
自死遺族のつどいは、ご遺族が出会い語り合う場ですので、その旨を取り組み内容に記載しようと思います。個別相談は、精神保健相談の中で受け付けており、精神保健相談につきましては市のホームページや広報ながさきにて周知を行っています。
「思春期・青年期こころの健康づくり講演会」は、児童生徒の保護者や支援者を対象としていて、市内の小中学校、高校を通じて、チラシを配布しています。また、広報ながさきだけではなくホームページにも掲載し、若い世代にも見ていただけるようにしています。遺族の生の声を聞く講演会等については、今後の検討課題とします。
「いじめ防止ワークショップ」は、私立も含め市内のすべての小中学校を対象として、子どもに対するいじめ防止の基礎知識等に関する広報、啓発を行っています。
学校におけるいじめの実態は、学校から市へ報告していただいています。今後も子どもに関する教育、保健、福祉等さまざまな分野との連携を強化し、自殺対策に取り組んでまいります。
ご意見ありがとうございました。
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3 |
「計画期間」について、令和元年度からとするのは無理ではないか?
令和元年度からとする理由を提示してほしい。
「長崎市の取り組み」の中の6と11の成果指標が下がっている。
どちらも自殺予防には有効な取り組みで目標値は最低でも現状維持だと思うが、目標値を下げる理由は何か?
「継続して取り組む内容」については、目標値が記載されていない。
自殺対策を今以上に進めるためには、きちんと目標値を設定すべきである。
本計画は素晴らしい内容であるが、具体性に乏しく、実効性に疑問があり、絵に描いた餅になりかねない。
特に、「長崎市の取り組み」の中の10と11については、自殺の主な原因が「学業や仕事の悩み」と「いじめやパワハラ等のハラスメント」だと思うので、自殺者の周囲が対策に取り組むことで、かなり自殺を減らせる。組織での具体的な取り組み方法を提示して、学校や会社で実行させるようにした方が良い。例えば、市役所でも自殺者が出ていると思うが、それに対する自殺対策計画を具体的に示し、
それを各会社に実行させる。小中学校については、市立学校での具体的対策を計画する。ゲートキーパーによる対策を挙げているが、身近で自殺があった経験でいうと、その効果に疑問がある。それよりも効果があるのは、ハラスメント対策だと思う。周囲が行う自殺対策としては、ハラスメント防止対策が最も有効であり、それを長崎市自殺対策計画の重点取り組みとした方がよい。
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計画策定が、年度末になってしまいましたが、取り組みは令和元年度からの5カ年で評価する予定です。
長崎市の取り組みの「6.相談と支援体制の充実により自殺リスクを低下させる」の4.家族介護教室の実施につきましては、現在目標値の見直しを行っていますので、修正予定です。また、「11.勤務問題による自殺対策を更に推進する」の1.ハラスメントの啓発講座の実施につきましても、令和2年度に目標値を見直す予定としています。
現在、全ての取り組みで目標値を設定しているわけではなく、目標値は設定していてませんが、継続して取り組む必要のある内容を載せています。今後新たに目標値を設定した場合は、見直しを行います。
ゲートキーパー養成講座は、自殺予防についての正しい知識の普及啓発と見守る人材の養成のため、引き続き実施していく予定です。
今後は庁内関係課のみではなく、教育分野や労働分野などの関係機関との連携も強化し、本計画が現実性がある計画となりますよう、さまざまな視点から自殺対策を推進してまいります。
ご意見ありがとうございました。
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4 意見を取り入れて修正した内容
「VI 長崎市の取り組み」の取り組み内容の一部を具体的に記載しました。