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長崎市内を含む長崎県内の感染症(新型コロナウイルス感染症・インフルエンザなど)の発生状況は、長崎県のホームぺージにおいて毎週木曜日に公表されています。
長崎県の感染症情報速報値はこちらから(長崎県のホームページ)<外部リンク>
マダニ類やツツガムシ類は、野外の藪や草むらに生息しているダニで、野生動物が出没する環境に多く生息しているほか、民家の裏山、裏庭、畑やあぜ道などにも生息しています。マダニ類は「日本紅斑熱」や「重症熱性血小板減少症候群(SFTS)」を媒介し、ツツガムシ類は「つつが虫病」を媒介します。
長崎市では、2025年8月24日(第34週)までにSFTSが4件、日本紅斑熱が7件報告されています。特にマダニの活動が盛んな春から秋(3月から11月)にかけては、マダニに咬まれる危険性が高まるため、注意が必要です。
マダニ等が媒介する感染症の予防には、ダニに咬まれないことが重要です。野外で活動する際は、長袖、長ズボン、長靴を着用するなどして肌の露出を極力避け、マダニに有効な虫よけ剤を使用して感染防止に心がけましょう。もし、マダニ等に咬まれていたことに気づいた場合、無理に取り除こうとせず、皮膚科等の医療機関で適切に処置してもらいましょう。 また、咬まれた後に発熱等の症状があった場合は、速やかに医療機関を受診しましょう。受診した医療機関では、咬まれた状況などをできるだけ詳細に説明しましょう
(左から、ダニ媒介感染症の啓発ポスター(厚生労働省)、吸血中のマダニの写真、吸血後のマダニの写真)
ダニ媒介感染症の啓発ポスター(厚生労働省) (PDFファイル/600KB)
ダニ媒介感染症の発生状況や予防策についての詳細は、こちらのページもご覧ください。(長崎市「感染症の特徴と予防」のページ)
百日咳は、主に百日咳菌の感染によっておこるけいれん性の咳発作を特徴とする気道感染症です。潜伏期は通常5日から10日で、かぜ様症状で始まり、次第に咳の回数が増え程度も激しくなります。夜間の咳発作が多いことも特徴で、回復までに2、3か月かかることもあります。また、乳児では、肺炎、脳症を合併し、重症化することもあります。
長崎市における第1週~第34週(令和7年1月1日~令和7年8月24日)までの報告数は154件であり、患者数が急激に増加しています。感染経路は咳やくしゃみなどによる飛沫感染、ウイルスがついた手指や物品などによる接触感染ですので、咳エチケット、手洗い、手指消毒で予防に努めましょう。
厚生労働省が推奨している感染対策はこちらです。
感染症対策へのご協力をおねがいします (PDFファイル/660KB)
また、百日咳の予防には5種混合ワクチン(ジフテリア、百日咳、破傷風、ポリオ、ヒブ)等の接種が有効ですので、お済みでないお子さんは早めに接種しましょう。
百日咳については、厚生労働省のページをご覧ください。<外部リンク>
令和7年第34週(令和7年8月18日~令和7年8月24日)の定点医療機関当たりのインフルエンザ患者報告数(平均患者数)は「0.55」、新型コロナウイルス感染症の報告数は「10.55」で、先週と同じ状況が続いています。
市民の皆さまにおかれましては、引き続き手洗いの励行、適切なマスクの着用、三密の回避など、感染予防対策の徹底により、感染拡大の防止に努めていただくようご協力お願いいたします。
定点当たりの報告数とは、対象となる感染症について、すべての定点医療機関からの報告数を定点数で割った値のことで、言いかえると1医療機関当たりの平均報告数のことです。(長崎市のインフルエンザ/新型コロナウイルス感染症の定点医療機関数は11です。)
疾患名 | 32週(8/4-8/10) | 33週(8/11-8/17) | 34週(8/18-8/24) | |||
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報告数 | 定点当たり | 報告数 | 定点当たり | 報告数 | 定点当たり | |
インフルエンザ | 10件 | 0.91 | 2件 | 0.18 | 6件 | 0.55 |
新型コロナウイルス感染症 | 80件 | 7.27 | 68件 | 6.18 | 116件 | 10.55 |
伝染性紅斑(リンゴ病)の報告が増加しています。長崎市における第34週(令和7年8月18日~令和7年8月24日)の定点当たりの報告数は「2.33」(長崎県の報告数は「2.94」(第34週)、全国の報告数は「1.16」(第33週))となっており、直近の週において高い数値で推移しています。
定点当たりの報告数とは、対象となる感染症について、すべての定点医療機関からの報告数を定点数で割った値のことで、言いかえると1医療機関当たりの平均報告数のことです。(長崎市の感染性胃腸炎の定点医療機関数は6です。)
疾患名 | 32週(8/4-8/10) | 33週(8/11-8/17) | 34週(8/18-8/24) | |||
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報告数 | 定点当たり | 報告数 | 定点当たり | 報告数 | 定点当たり | |
感染性胃腸炎 | 22件 | 3.67 | 11件 | 1.83 | 14件 | 2.33 |
伝染性紅斑(リンゴ病)は、ヒトパルボウイルスB19による感染症で、小児を中心にみられる流行性の発しん性の病気です。約10~20日の潜伏期間の後、微熱やかぜの症状などがみられ、その後、両頬に蝶の羽のような境界鮮明な赤い発しん(紅斑)、体や手・足に網目状やレース状の発しんが広がりますが、ほとんどは合併症を起こすことなく自然に回復します。一方で、これまで感染したことのない女性が妊娠中に感染した場合、胎児にも感染し、胎児の異常や流産のリスクとなる可能性がありますので、注意が必要です。
感染経路は、飛沫感染や接触感染ですので、手洗いやマスクの適切な着用など感染予防に努めましょう。
伝染性紅斑(リンゴ病)については、厚生労働省のページをご覧ください。<外部リンク>
感染性胃腸炎の報告が増加しています。長崎市における第34週(令和7年8月18日~令和7年8月24日)の定点当たりの報告数は「1.83」(長崎県の報告数は「2.13」(第34週)、全国の報告数は「2.46」(第33週))となっており、直近の週において高い数値で推移しています。
定点当たりの報告数とは、対象となる感染症について、すべての定点医療機関からの報告数を定点数で割った値のことで、言いかえると1医療機関当たりの平均報告数のことです。(長崎市の感染性胃腸炎の定点医療機関数は6です。)
疾患名 | 32週(8/4-8/10) | 33週(8/11-8/17) | 34週(8/18-8/24) | |||
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報告数 | 定点当たり | 報告数 | 定点当たり | 報告数 | 定点当たり | |
感染性胃腸炎 | 10件 | 1.67 | 9件 | 1.50 | 11件 | 1.83 |
感染性胃腸炎は、細菌又はウイルスなどの病原微生物による嘔吐、下痢を主症状とする感染症です。原因はノロウイルスやロタウイルス、エンテロウイルスなどのウイルス感染による場合が主流ですが、腸管出血性大腸菌などの細菌が原因となる場合もあります。
予防には手洗いが重要です。調理の前や排便の後等は石けんと流水で十分に手を洗い、手洗い後は清潔なタオルで手を拭きましょう。