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風しんウイルスによっておこる急性の発疹性感染症で、流行は春先から初夏にかけて多くみられます。潜伏期間は2週間から3週間で、主な症状として発疹、発熱、リンパ節の腫れが認められます。そのほか眼球結膜の充血もみられます。発疹も熱も3日間ほどで消失するため「三日ばしか」ともよばれることがあります。稀に、血小板減少性紫斑病や脳炎などの重篤な合併症を併発することがあります。
年 | 平成27年 | 平成28年 | 平成29年 | 平成30年 | 令和元年 | 令和2年 | 令和3年 | 令和4年 | 令和5年 | 令和6年 |
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長崎市 | 0 | 0 | 0 | 0 | 4 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
長崎県 | 0 | 1 | 0 | 3 | 14 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
全国 | 163 | 126 | 93 | 2,917 | 2,306 | 101 | 12 | 15 | 12 | 9 |
妊婦、妊娠20週頃まで(とくに、妊娠初期)の女性が風しんにかかると、胎児が風しんウイルスに感染し、難聴、心疾患、白内障、そして精神や身体の発達の遅れなどの障がいをもった赤ちゃんがうまれる可能性があります。これらの障がいを先天性風しん症候群といいます。先天性風しん症候群をもった赤ちゃんがこれらすべての障がいをもつとは限らず、これらの障がいのうちの一つか二つのみをもつ場合もあり、気づかれるまでに時間がかかることもあります。
先天性風しん症候群がおこる可能性は、風しんにかかった妊娠時期により違いがあります。特に妊娠初めの12週までにその可能性が高いことが認められており、調査によって25-90%と幅があります。予防接種をうけることによって、成人女性なら妊娠中に風しんにかかることを予防し、または妊婦以外のかたが妊婦などに風しんをうつすことを予防できます。(ただし妊娠中は風しんの予防接種をうけることはできません.)
(1)風しんの定期予防接種対象者の保護者のかたは、お子さまに予防接種を受けさせるようお願いします。
長崎市内の乳幼児向け予防接種医療機関一覧(長崎市子育て応援ページ「イーカオ」) (PDFファイル/204KB)
※乳幼児以外のかたについては、かかりつけ医やお近くの医療機関へ相談してください。
(2)妊婦への感染防止のため、下記に該当するかたは、任意での予防接種(接種費用については自己負担になります。)について、ぜひご検討ください。ただし、抗体価が十分であると確認できたかたは除きます。
(3)成人男性で下記に該当するかたは、任意での予防接種(接種費用については自己負担になります。)について、ぜひご検討ください。2回接種しても問題ありません。
届出の多くは30代から40代の男性が占めています。30代から50代の男性においては、風しんの抗体価が低いかたが2割程度存在していることが分かっています。
事前に予約が必要です。費用は無料です。
次の(1)~(2)のいずれにも該当するかた
(1)長崎市の住民
(2)今後、第1子の妊娠を希望しているかたまたはそのパートナー(妊娠前)
※2回予防接種をされているかたは対象外です
無料
市役所 11階 相談室(長崎市保健所)
原則 第1・3・4水曜日 11時30分~11時45分受付
天候等により急遽中止となることがあります。
電話で予約してください。
感染症対策室(電話番号 095-829-1172)
昭和37年4月2日~昭和54年4月1日生まれの男性を対象として実施していた抗体検査と定期接種については、令和7年2月末をもって終了しました。
(1)先天性風しん症候群と風しんは、感染症法上の全数届出対象疾患になりますので、診断された場合は、保健所まで連絡してください。
(2)風しん報告数増加地域での妊娠初期検査で風しん抗体陰性または低抗体価の妊婦から出産した新生児に対し、先天性風しん症候群を念頭におき、注意深い対応をお願いします。
風しんについて(厚生労働省ホームページ)<外部リンク>
風しんについて(国立感染症研究所)<外部リンク>