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ペーロンは、300年の伝統をもつ長崎地方の年中行事の一つであるが、式見地区でも古くから行われていた。ところが昭和9年、式見漁港の改修工事竣工により、ペーロンが行いにくくなり、次第に行われなくなった。
そこで昭和30年、その伝統を陸上で表現したのが陸上ペーロンである。
当時、鰯網が盛んであり、男性のペーロンがすたれるようになり、そこで女子(約50名)が陸上でその模様を行ったのが始まりである。
太鼓-笛-鉦(ドラ)を舟の中央に置いて鳴らし、総勢25名で勇壮に舟を漕ぐまねをする。陸上なので動かないが、2隻のペーロン舟で競争する光景を表現する。