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江戸時代、長崎の貿易品は堺、大阪の船によって上方へ輸送されることが多かった。その堺の船頭の定宿が樺島町であり、その関係から堺地方の段尻が伝えられたと言われている。長崎くんちに初めて奉納されたのは寛政11(1799)年で、それ以来、くんちで最も人気のある出し物の一つとなった。
コッコデショは、4名の太鼓打ちが座り、屋根に大きな座布団を5枚積み重ねた太鼓山を36名の若者が担ぎ、力強い掛け声と太鼓の音で廻したり、放り上げたりする勇壮な出し物である。まず、「ホーエンヤホーランエーエーヨイヤサノサ」の掛け声で左右にゆらしながら入場する。「アトニセイ」で後に戻り、「トバセ」で走り、「イヤシャントサイタヨナ、ヨヤショ」で3回上下して高く放り上げ、手を叩いて片手で受け止める。「廻れ」で3回廻り高く上げる。これを3回繰り返すのである。