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絹本著色仏涅槃図


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ページID:0001203 更新日:2024年11月11日更新 印刷ページ表示

絹本著色仏涅槃図

(けんぽんちゃくしょくぶつねはんず)

国指定重要文化財

絹本著色仏涅槃図

指定年月日 平成6年6月28日

所在地 長崎市鍛冶屋町7番5号

本図は崇福寺の檀越(だんおつ)から寄進された舶載品である。画者の呉彬(ごひん)Wu Pinは字(あざな)は文仲また文中、織履生の号がある。福建省興化府莆田縣の人。絵は絹本著色、画面だけの寸法、縦400.2センチメートル 横208.4センチメートル 落款(らっかん)に「萬暦庚戌仲春呉彬薫沐拝寫」と書く。わが国の慶長15年(1610)である。画の特長としては、涅槃像が小さく、水面が広いので海水淡水の水中動物が多いこと、風景画家としての呉彬独特の樹木の画き方などか見られる。クリーブランド美術館の迎春図は1600年のもの、橋本コレクション渓山絶塵図は1615年のものであるので本図はその中間の作である。大幅なので展示は困難であるが、明朝末期の秀作であろう。