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鷹ノ巣石鍋製作所跡


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ページID:0001143 更新日:2024年11月11日更新 印刷ページ表示

鷹ノ巣石鍋製作所跡

(たかのすいしなべせいさくしょあと)

市指定史跡

鷹ノ巣石鍋製作所跡

指定年月日 平成17年1月4日

所在地 長崎市神浦下大中尾町1371番地

西彼杵半島には蛇紋(じゃもん)岩帯の周辺に滑石(かっせき)岩脈が発達している。滑石は硬度1の軟質の鉱物であり、加工がしやすく保温性に富む特徴がある。滑石製石鍋は平安時代末から中世の西日本に広く流通した厨房具(ちゅうぼうぐ)である。その生産地は長崎県以外にも山口県宇部市などがあるが、長崎県西彼杵半島はその規模からも最大級であり、外海地方においても24か所の製作所跡が把握されている。なかでも神浦ダム下流の標高106メートルの鷹ノ巣岩周辺には6か所の石鍋製作所跡が確認されており、露頭する岩壁面に、方眼状に割り付けて粗型を剥ぎ取った痕跡や、ソロバン玉状に整形されたままで取り残された粗型などが認められる。本製作所跡は、外海地方の石鍋製作所跡の中でも規模が大きく、古代から中世の石鍋製作の実態を知るうえで貴重である。