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聖福寺の涅槃図


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ページID:0001126 更新日:2024年11月11日更新 印刷ページ表示

聖福寺の涅槃図

(しょうふくじのねはんず)

県指定有形文化財

聖福寺の涅槃図

指定年月日 平成15年3月25日

所在地 長崎市玉園町3番77号 聖福寺内

本図は作者不詳であるが、中国で明代(1368~1644)以降に制作され、元禄2年(1689)の春に聖福寺に寄付された。また、宝暦2年(1752)に表装替が行われた。
本図の特徴は、釈迦が一般的な涅槃のポーズをとらないこと、達磨(だるま)や布袋(ほてい)などの姿が見られること、沙羅双樹(さらそうじゅ)の他にも実をつけた桃樹、そして空には龍やさまざまな鳥が群れ飛ぶなど、道教の色彩が色濃く見られることである。また十八羅漢の尊者が数名描かれている点、韋駄天(いだてん)と多聞天(たもんてん)が描かれている点に、黄檗宗(おうばくしゅう)の影響を読みとることができる。
本図は、崇福寺の絹本著色仏涅槃図(国指定重要文化財)や春徳寺の涅槃図(県指定有形文化財)と同じく、浙派(せっぱ)の画系に属するものである。