本文
(ひらやまのだいみょうぎょうれつ)
指定年月日 昭和50年6月26日
所在地 長崎市平山町
平山の大名行列は慶応2年(1866)平山町の下級武士山崎武右衛門外数人が、深堀城下に出入りしていた際、大名行列に関する巻物を入手し、また家紋入りの行列用具を下付された。そこで以前から伝えられていた五穀豊穣祈願のため田祈祷雨乞い等の浮立の囃子を振りつけて、地元の氏神様の天満宮に奉納したのが始まりとされている。肥前浮立系統の道行(みちゆき)浮立で、型体は参勤交代の大名行列である。囃子方が使用する太鼓には文政3年(1820)鉦口は弘化2年(1845)、天保9年(1838)、天保11年(1840)の記入があり、また平山村の村名もしるされている。古老の言い伝えによると、それ以前から伝えられていたことがうかがわれ、今日までの永きにわたり伝承し続けられたものである。