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1988年にWHO(世界保健機関)が12月1日を“World AIDS Day”(世界エイズデー)と定め、エイズに関する啓発活動等の実施を提唱しました。その後1996年からUNAIDS(国連合同エイズ計画)もこの活動を継承しています。日本でもその趣旨に賛同し、エイズに関する正しい知識等についての啓発活動を推進し、エイズまん延防止及び患者・感染者に対する差別・偏見の解消等を図ることを目的として、12月1日を中心に「世界エイズデー」を実施しています。
令和7年度のキャンペーンテーマは「U=U 検出されない=性感染しない」です。HIV治療を受け、血液中のウイルス量が検査で検出できない程度に最低6カ月以上継続的に抑えられているHIV陽性者からは、性行為によってHIVが感染することがないことも確認されています。このことを、「Undetectable(検出限界値未満)=Untransmittable(HIV感染しない)」といい、「U=U」といいます。
長崎市では世界エイズデーにあわせて、特別検査や啓発活動などの取り組みを行います。
長大祭でHIV出前即日検査を行います。事前予約も可能ですが、予約なしでも受けることができます(ただし、予定検査数に達した場合、受付を締め切ることがあります)。
令和7年11月1日(土曜日) 午後1時~午後3時
長崎大学教養教育講義棟4階 A-41・42
電話またはインターネットからご予約ください。
長崎市感染症対策室(電話番号 095-829-1172)
予約フォームはこちらから(11月1日(土曜日)長大祭HIV即日検査)<外部リンク>
世界エイズデーにちなみ、午後から夜間の時間帯に特別検査を行います。学校やお仕事帰りにご利用ください。
令和7年12月11日(木曜日) 午後1時30分~午後4時、午後5時~午後7時30分
長崎市役所 11階 相談室(長崎市保健所)
電話またはインターネットからご予約ください。
長崎市感染症対策室(電話番号 095-829-1172)
予約フォームはこちらから(12月11日(木曜日)特別検査)<外部リンク>
・世界エイズデーについては、厚生労働省のホームページをご覧ください。<外部リンク>
長崎市保健所での性感染症の検査は結果が出るまで時間がかかりますので、症状があるかたは医療機関の受診をしてください。
(補足1)夜間検査につきましては、18歳以上の方が対象となります。また、日中検査につきましても未成年の方は保護者の同意が必要ですので、お電話でご相談ください。
(補足2)B型・C型肝炎ウイルス検査は過去に検査を受けられたことがある方は対象となりません。
(補足3)すべて血液検査です。クラミジアの尿検査は実施していません。
無料
長崎市役所 11階 相談室(長崎市保健所)
令和7年4月より夜間検査ですべての検査(HIV、梅毒、クラミジア、C型・B型肝炎ウイルス)が受けられるようになりました。
10月1日(水曜日)、10月15日(水曜日)、10月22日(水曜日)
11月5日(水曜日)、11月19日(水曜日)、11月26日(水曜日)
12月3日(水曜日)、12月17日(水曜日)
10月2日(木曜日)、10月16日(木曜日)
11月20日(木曜日)、
12月4日(木曜日)、12月11日(木曜日)、12月18日(木曜日)
(補足1)
12月11日(木曜日)は特別検査のため、午後1時30分~午後4時の受付です。
10月9日(木曜日)、11月13日(木曜日)、12月11日(木曜日)
天候などにより急遽中止となることがあります。
電話またはインターネットからご予約ください。
長崎市感染症対策室(電話番号 095-829-1172)
10月の検査予約フォームはこちらから(10月)<外部リンク>
11月・12月の予約フォームはこちらから(11月・12月)<外部リンク>
(補足1)
プライバシー保護のため、必ず予約時間どおりに検査に来てください。
15分以上遅れた場合は、キャンセルとみなしますのでご了承ください。
(補足2)
予約をキャンセルする場合は、予約フォームからのキャンセルまたはお電話をお願いします。
やむを得ず当日来られなくなった場合もお電話ください。
感染初期には、血液検査で感染が分からない時期(ウィンドウ期)があるため、長崎市保健所では感染の危険性があった機会から3か月以上経過してからの検査をおすすめしています。
(補足1)陽性の場合は紹介状をお渡ししますので、医療機関を受診してください。
(補足2)証明書の発行はしていません。
来所前にご確認をお願いします。HIV即日検査・性感染症検査の流れ (PDFファイル/140KB)
HIV・性感染症の詳細やその他の検査・相談機関については、HIV検査相談マップのページをご覧ください<外部リンク>。
全国的に、梅毒患者の届出数が増加しています。長崎市でも令和5年は前年の2倍を超え過去最多となり、現在も感染が広がっています。
2013年 | 2014年 | 2015年 | 2016年 | 2017年 | 2018年 | 2019年 | 2020年 | 2021年 | 2022年 |
2023年 |
2024年 | 2025年※ | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
長崎市 | 3人 | 14人 | 10人 | 9人 | 9人 | 20人 | 17人 | 4人 | 22人 | 20人 |
52人 |
42人 | 17人 |
長崎県 | 3人 | 19人 | 19人 | 12人 | 18人 | 42人 | 40人 | 22人 | 40人 |
58人 |
147人 |
111人 |
69人 |
全国 | 1,228人 | 1,661人 | 2,690人 | 4,575人 | 5,826人 | 7,007人 | 6,642人 | 5,867人 | 7,873人 | 13,226人 | 15,055人 | 14,816人 | 10,431人 |
※2025年は第39週(9月22日~9月28日)時点の報告数です。
全国的な傾向と同様に長崎市でも女性の感染者も増えています。
梅毒トレポネーマという病原体により引き起こされる感染症で、主にセックスなどの性的接触により、口や性器などの粘膜や皮膚から感染します。オーラルセックス(口腔性交)やアナルセックス(肛門性交)などでも感染します。また、一度治っても再感染することがあります。
梅毒に感染すると、性器や口の中に小豆から指先くらいのしこりができたり、痛み、かゆみのない発疹が手のひらや体中に広がることがあります。また、これらの症状が消えても感染力が残っているのが特徴です。治療しないまま放置していると、数年から数十年の間に心臓や血管、脳などの複数の臓器に病変が生じて重症化することがあります。
予防と検査による早期発見が大切です。
HIV即日検査・性感染症検査の流れ (PDFファイル/140KB)