「長崎は今日も雨だった」の登場で話題が沸騰していたころ、この歌が発売され、演歌の歌い手として、感情の込め方が激しい絶叫型の森進一の歌で、みるみる大ヒットしていきました。
北は北海道から東北、中部、四国、九州の港町に、男に裏切られた女の情念を絡めた演歌ブルースです。
全国の地名を散りばめる手法のハシリとも言えます。特に長崎ものの行方に一つの方向づけを示唆した歌でもありました。
“ご当地ソングブーム”あるいは“長崎ブーム”は、業界に“長崎ものは売れる”というイメージを抱かせる一方、“長崎の地名だけでは飽きられる”ことも予感していたわけで、以後の長崎ものには、各地と抱き合わせた歌が多くなりました。

「港町ブルース」のレコード表紙
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その他の主な港・船の歌
*長崎港節(S5.凸助)
*阿蘭陀船(S8.ベルトラメリー能子)
*長崎開港記念歌(S10.東海林太郎)
*長崎みなと祭小唄(S10.喜代三)
*恋の唐人船(S12.霧島昇)
*港のセレナーデ(S14.由利あけみ)
*唐人船(S16.三根耕一)
*じゃがたら船(S22.渡辺はま子)
*おらんだ船(S24.渡辺はま子)
*オランダ船の船長さん(S25.瀬川伸)
*唐人夜船(S25.竹山逸郎)
*長崎夜船(S26.音丸)
*さらば長崎港街(S27.瀬川伸)
*港の異人屋敷(S28.宮城まり子)
*涙のジャガタラ船(S28.春日八郎)
*ジャガタラ通いの船が出る
(S30.青木光一)
*雨と港と石畳(S33.大江洋一)
*ばてれん船(S33.若山彰)
*長崎夜船(S39.下谷二三子)
*ラテン長崎港町(S45.倍賞美津子)
*港町(S46.都はるみ)
*長崎の別れ船(S46.小野由起子)
*みなと長崎(S48.ラ・カンパーニヤ)
*女の港(S58.大月みや子)
*港町ものがたり(H11.岩出和也)
*おもいで港町(H13.杉直人)
*港子守歌(H17.藤あや子) |
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