入口のアーチに「BET-'OLAM(永遠の住まい)」と刻まれたユダヤ人墓地。
そのアーチの右の石柱には西暦1893年、そして左の石柱にはユダヤ教の年号に従って5653年の数字が刻まれている。
現在唯一、長崎の地にユダヤ人社会があったことの名残りを留めているのが、坂本国際墓地のユダヤ人区域。
この中央に胸像がある。彼はシグマンド・レスナー。
ユダヤ人の商人で、明治16年(1883)年長崎に来て、梅ヶ崎で雑貨店を経営し、ばく大な財産を儲けた人物だ。
彼は日本で最初のユダヤ人教会を建て、道を造ったり、街並みをきれいにしたりして、随分長崎に貢献をした。
しかし、国籍がオーストリアだったため、第一次世界大戦中は敵国ということで店を閉められる。
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