長崎の魚の特徴って何ですか?
★岸川さん
まず第1に魚種の多さですね。
長崎県内の海の水揚げに、東シナ海域の延縄(はえなわ)、旋網(まきあみ)漁が加わるわけですから。
他の地域では揚がらない魚がとにかく豊富です。
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もちろんその中には長崎産ならではの美味しい魚があるわけですよね。
★岸川さん
赤ものの豊富さも長崎の魚の特徴です。
レンコダイ(キダイ)、アマダイ(甘鯛)、イトヨリ、カサゴ(アラカブ)、カナガシラ、アカメ。
それぞれに独得の味わいを持っていて人気です。
それに何と言ってもアジ、サバ、イワシ、新鮮な青魚の刺身が一番美味しいと思いますね。
そういえば、サバの刺身ってスーパーでも売ってますよね。
★岸川さん
長崎ではサバの刺身が食べられます。
他県ではなかなか食べられないでしょうね。
魚市に集められた魚って、どんな所に出荷されるんですか?
★岸川さん
日本全国ですね。
京都の料亭などにも発送しています。
アジ、ブリ、タイ、剣先イカ、サバ、フグ、それと、鮮魚以外に甘鯛の開きなど、加工品の出荷も行なっています。
え〜っ!
京都の料亭などで出される魚も長崎産なのぉ〜、と流通経路を聞いてここで口あんぐり。
他にもハモや高級魚とされる白甘鯛なども長崎産のものが多いのだとか。
長崎ではあんまり見かけないんだけどなぁ。
しかし、待て待て落ち着け、長崎の魚が全国の人々のお口に入っていることは、しかも「やっぱり美味しい!」などと食べて頂いていることは喜ばしいことですよね。
他にえ〜っ!ということはないですか?
★岸川さん
5、6、7、8月、夏場はカツオも魚市に入荷します。
1本釣りの漁師さんは水揚げした場所の近場の魚市場に卸すんです。
だから、この時期には長崎にも新鮮なカツオが入って来てるんですよ。
え〜っ!これはうれしい!
なるほど、カツオは夏場よく魚屋さんで見かけるもんね。納得!
最後に質問!長崎の魚を長崎で食べるということは、新鮮ですごーく美味しくいただけるってことですよね。
★岸川さん
釣ってすぐに刺身で食べる場合は、主に食感を楽しんで美味しいといいますよね。
でも、1日2日経って柔らかくなり熟成されたほうが、グルタミン酸という旨味成分が増えて美味しくなるんです。
だから、好きずきですよね、食感か、味わいか。
料亭、居酒屋、町の市場、そして家庭の食卓と、四季折々、地元で獲れた魚が続々登場する長崎はまさに「おさかな天国」。
美味しい魚求めて長崎へ、さらに漁港まで足を伸ばしてみませんか?
ではでは、魚市に流通する水揚げを担っている新三重、戸石、茂木、この3ケ所の長崎近郊の漁港を訪ねる旅へと参りましょう。
今の時期、どんな魚に出会えるのか、楽しみぃ〜。
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