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今までもこれからも。つながりを大切にしたい
すみや 貞住 史華
大きく進化する長崎の陸の玄関口「長崎駅」。2022年には西九州新幹線が開業し、その後も駅ビルやホテルなどがオープン。100年に一度の変化の時期を迎えています。
貞住さんは、そんな進化の真っ只中にある長崎駅の「長崎街道かもめ市場」で、長崎のお土産品を販売しています。店頭での販売や商品の調達、お土産品の広報など、日々、さまざまな仕事に取り組む貞住さん。昨年は長崎スタジアムシティができ、駅の周辺がさらに大きく変化したことで、市外からやってくる人が増えたと言います。「特にサッカーの試合の日は、サポーターのかたがよく立ち寄ってお土産品を買いに来ます。そんな時は試合の話をしたりして盛り上がることもあるんです」と話す貞住さん。貞住さんをはじめ店のスタッフみんなが、お客さんとの会話やコミュニケーションを大切にしていると言います。
大学を県外で過ごした貞住さん。卒業後は長崎に戻ってきて、長崎のまちの歴史や文化などを案内する「さるくガイド」に申し込みました。ガイドを通じて、長崎独特の魅力に触れることで、自分のまちの良さに気づいていったと話します。今はその経験を活かし、お土産品の販売をする傍ら、公民館講座のガイドも担当。特定のエリアの紹介ではなく、市内のさまざまな場所を案内します。「案内する前には、詳しい人に話を聞いたり本を読んだり、実際にその場所に足を運んだりして改めて勉強します。その都度、新しい発見があり、長崎のまちの引き出しの多さに気づかされます。」と貞住さんは話します。
貞住さんが好きな長崎の場所は「出島」。当時のオランダ商館長が住んでいたカピタン部屋や輸入品である砂糖が収められていた一番蔵など、長崎が西洋とつながって、いろんな交流生まれたことを感じられるところにとても惹かれると言います。「長崎は昔から海外とつながってきたまち。そのまちの陸の玄関口で、自分が訪問客とつながることで、長崎の本質的な魅力を多くの人に知ってもらえるととてもうれしいですね」と笑顔で話します。
私の好きな風景
出島が好きだと話す貞住さん。海外とつながりがあった場所は、訪問客を迎え入れる貞住さんの働く環境が重なり、自身の中でも思い入れが強い場所になっています。
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