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坂ぐらしの日常が好き

ページID:0040588 印刷ページ表示 更新日:2025年2月5日更新

ライター 森 恭佑

森さんの画像1

 長崎港を囲むようにすり鉢状の地形をした長崎市。坂のまち長崎には斜面地特有の景色が広がります。

 大浦地区に住む森さんは、坂のまちに住んでみないと分からない魅力があると言います。
 森さんは大学に在籍中、斜面地の古民家「つくる邸」をリノベーションした先輩の影響から、斜面地での生活を始めました。もともとは県外出身の森さん。長崎市と言えば夜景が有名ということは知っていたそうですが、実際に斜面地で暮らす中でたくさんの素敵なシーンに出会うことができたと話します。「朝起きて外を見た時に目に入る青い空と大きな港。耳を澄ますと聞こえてくる小鳥のさえずりや汽笛の音。どれも坂のまち、港まちならではのもので、この先何年たっても心の中に残しておきたい情景ですね」とにこやかに言います。

 お気に入りの道をゆっくりと歩くことが好きな森さん。仕事が終わって家に帰る時など、少し寄り道をすることもあるそうです。「観光スポットとしてよく紹介されている坂も魅力的ですが、一本隣にある名前も無いような坂も趣があってとても良いですよ」と話します。

森さんの画像2

 大浦天主堂や洋風建築を横目に坂を下ると見えてくる孔子廟や唐人屋敷。そしてさらに歩いていくと今度は町家や寺が見え、少し歩くだけでまちのいろんな表情を感じられることも、コンパクトなまちである長崎の魅力の一つです。それぞれのエリアに違った文化があり、そこで商いを営む人や歴史を語る人と出会うたびに、漫画やアニメの主人公になったかのような面白さがあります。

森さんの画像3

 それらを日常の中で感じながら長崎の暮らしを楽しむ森さんは、「坂のまちならではの景色や異国情緒あふれるまちなみ。そんなまちの雰囲気を歩きながらつまみ食いできるのって、ぜいたくですよね」と笑顔で話します。

私の好きな風景

坂道の風景

 グラバー園からすぐそばにある何気ない坂道。通学や通勤などでよく通った道で、森さんのいろんな思い出が詰まった風景です。