＝ 初級編 ＝
読みたい本（CD,DVD）を見つけて借りたい！
〈初級者の過ごし方…館内の蔵書をひたすら読みふける〉
どちらの入口から入って来られた方も、吹き抜けの洗練されたエントランス、クロスロードを抜け1階フロアへ。そもそも、この市立図書館は、1階フロアを“ふれあい”、2階フロアを“学び”の空間と位置づけてあるそうだ。
なるほど、1階には雑誌の最新号や新聞などが設置され、自由に閲覧できるシートも広々としているし、入って左手にあるカウンター奥は、一帯が“こどもとしょかん”となり、親子連れで絵本や児童書に触れ合えるスペースが広がっている。2階フロアにはCDやDVDの貸出もあってウレシイ！
図書館の活用術は人それぞれ。これまでの図書館のイメージは“調べもの”や“勉強する”ことが目的だったが、それ以外の“楽しむ”“ふれあう”“出会う”といった新しいキーワードが、この市立図書館には漂っているのだ。
【初級者の過ごし方1】 まずはひたすら見学！
どんな本がどこにあるのかなど、フロアの詳細な配置図が一般カウンターほか随所に設置されているのでその用紙を入手すると便利だ。それを頼りに、まずは全館をグルッとひとまわり。暮らし、旅、趣味・娯楽、日本や海外の現代文学にパソコン関連、コミック！ 特に、これまであまり興味がなかったものに関しても、気軽に触れられるというのも図書館の醍醐味。気になる本が見つかったら、数冊ピックアップして閲覧席へ。この豊富な閲覧席も魅力のひとつで、入口のガラス張りなどはまるでカフェのような佇まいだ。
閲覧席1
閲覧席2
【初級者の過ごし方2】 もしも電話がかかってきたら？
長く滞在していると、携帯電話やメールの着信もあり得る。来館者同士の控えめな話し声などはそれほど気にならないが、やはり電話の話し声は別。携帯電話をOFF、またはバイブにしておくのはマナーだが、どうしても携帯電話を使用する場合は一般カウンター奥、エレベーター隣の携帯電話ブースを利用しよう。
携帯電話ブース
【初級者の過ごし方3】 ちょっと休憩！
ホッと一息つきたくなったら、2階屋上庭園がおすすめ！ 特に天気がいい日は午前中からぽっかぽか。ここのデッキの上で休憩するのもいい。
屋上庭園
【初級者の過ごし方4】 利用者登録してみる
さて、じっくり読んでみよう！という本が見つかったら、まずは利用者登録して“図書貸出券”なるカードを入手。長崎市内在住か、通勤・通学者なら登録可能。登録する際には、運転免許証やながさき市民カードなど本人確認ができるものが必要だ。これまでに図書センターや公民館図書室など、市内のオンライン化されている図書室で使用していた“図書貸出券”は、同様に使えるので、持っている方は持参しよう。
貸出しの主なルールは3つ
● 貸出しは無料
● 図書は10冊、CD・DVDが2点以内
● 貸出し期間は2週間（返却が遅れると、返却するまで貸し出しができなくなる場合が出てくるので、返却日は確実に守ろう！）
【初級者の過ごし方5】 初めての貸出し
自動貸出機
この図書館の最大の魅力が、館内全ての書籍に物流管理などに既に実用化されているICタグがついていること。このICタグ、本体自体は電力を持たないがICタグリーダーから出る電波によって微量な電力が発生。それによって回路内の情報処理が出来るという優れものなのだ。これによって自動閉架書庫・本の自動仕分機・ベルトコンベアーによるブックポスト自動返却システムなど、積極的に管理システムの自動化が行われ、利用者に効率的なサービスが提供できるというわけ。たとえば「これまでは閉架図書を利用者が申し込むと図書館員が直接その本が格納されているところまで行き、分類保管されている本棚の中から探し出し、取って来なければならなかったのだが、何十万冊の中から利用者が望む本が自動でカウンターまで運ばれてくる」という流れ。
“図書貸出券”と借りたい本を一緒にカウンターへ持って行けば、すぐに借りることができるが、ICタグの便利さを実感するためにもぜひ、自動貸出機を利用して借りてみよう。
ちなみに、CD・DVDは自動貸出機では手続きできないので、カウンターまで持参するように。
�ー擇蠅詼椶鮹屬�、画面の“貸出”という文字にタッチ
�⊃渊饌濬亰瑤離弌璽魁璽匹�ついている方を上にして差し込む
��データが入力されたレシートを取り出し手続き終了
【初級者の過ごし方6】 返却もルールを守って！
返却の主なルールは4つ
● 返却の際、“図書貸出券”は不要
● 正面玄関の返却ポストはいつでも利用可能
● CD・DVD、紙芝居の返却は、必ず返却カウンターへ
● 市立図書館で借りた本もCD・DVD以外なら公民館の図書室等返却可能
返却ポスト
【初級者の過ごし方7】 車でお越しの際は忘れずに！
市立図書館の駐車場は、正面玄関から向かって左手後方が出入り口で地下に完備されている。原則は有料で30分以内に限り無料となるが、正面玄関入口の総合インフォメーションカウンターの認証機に駐車券を通さないと無料にならないのでご注意を。ただし、30分を超える利用は最初の30分140円も加えた料金となる。忘れることも多いので、まず来館した際に総合インフォメーションカウンターに寄るのがベストだ。
正面玄関に向かって左側には80台収容の無料駐輪場もあり。
料金事前精算機
総合インフォメーション
認証機
● いろんなニーズに応えるサービス 2
親子連れに早くも大人気！
笑顔いっぱいのこどもとしょかん
館内で印象的なのは小さな子ども連れファミリーの多さ。従来の図書館にはあまり見られなかった光景が広がっていることだ。ベビーカーを押す音やたまに聞こえる泣き声も気にならない建築構造の要素と、小さな子どもに配慮したゾーンの配置。また、定期的に読み聞かせをするおはなしの部屋や、貸出禁止だが、取ったりくっつけたり柔らかい質感と立体的構造がワクワク感をふくらます布の絵本の充実など、様々な工夫が子どもを持つ親御さんの子育てのヒントとなって、リピーターにつながっているのだろう。すでに、ただ本に触れるだけではなく、同じ年頃の子どもを持つファミリーとの出会いの空間になりつつある“こどもとしょかん”。これからもいろんなニーズに応えて進化していってほしいものだ。
布絵本いっぱい
布絵本
おはなしの部屋外観
おはなしの部屋
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