3.桃渓橋〜高麗橋〜阿弥陀橋〜中通り側の復路を歩く
大井手橋から歩いて行くと、中島川の本流と支流の西山川の2つに分かれる。
この電車通りへ出る一つ前の西山川に架かっているのが桃渓(ももたに)橋。
昔は河畔に桃の木がたくさんあって、桃の名所として有名だったそうだ。
大水害の時に半壊し復元されたこの桃渓橋辺りの川沿いには、今なお民家が建ち、昔の面影を残す唯一の場所になっている。
橋下に下りてみると、流れる水の音が間近に迫り、新緑と昔ながらの石造りの橋に心和まされる風景が広がる。
この橋を挟んだ2ケ所には、唐船の安全を祈願した唐船安全祈願塔が建っている。
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カッパの伝説は日本でも九州が一番多く、カッパの本場だと言われている。
中島川にもカッパ伝説が残されている。
昔、中島川の畔に水神様があったが、水神様の家来であるカッパの数がどんどん増えて人間にいたずらをするようになった。
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そこで水神様の神主が毎年6月15日のウシミツ時、カッパを全部招いて人間にいたずらをしないように頼みご馳走したのだとか。
酒に酔っぱらったカッパが翌朝石の上で真っ赤な顔をして日向ぼっこをしている光景が見られ、人に石を投げられるとドブンと水音高く水中に逃げ込んだそうだ。
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さて、阿弥陀橋まで辿り着いたところで、今度は対岸へと渡り、スタート地点の賑町方向へと歩こう。
大井手橋の手前当たりの2ショット。
眼鏡橋の横には架設者の興福寺2代住職・唐僧黙子如定の銅像がある。
眼鏡橋を望むように建っているので、眼鏡橋と同時の記念撮影が不可能なのが残念。
しかし川沿いがすっかり整備される中、存在感を増してきたことには満足しておられるかも?
行きと帰り、角度や陽の当り具合いによって違う表情を見せる石橋群。
夜は1年を通じて眼鏡橋など一部の橋のライトアップもなされており、昼だけでなく、光に照らし出された橋の連続した風景を見てまわると、昼間とはちがった趣きが味わえるため、中島川周辺の夜の散策もおすすめだ。
中島川の両側の公園のベンチや、川へ下りる坂段に腰掛けて幻想的な光景を楽しもう。
(賑町方面から袋橋、眼鏡橋、魚市橋、東新橋、すすき原橋、一覧橋がライトアップ中。
日没〜22:00)
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