下流まで常盤橋、賑橋、萬(よろず)橋、鉄(くろがね)橋と、あと4つあるが、現在は全て鉄筋コンクリートの橋。
交通量も多く、静かな散策には不向きなので、今回は賑橋電停から電車通りを一本入りすぐ左側に見えてくる袋橋から見て行くとしよう。
袋橋の架設年代は不明だが、一説によると寛永11年(1634)架設の眼鏡橋に次ぐ古いもので慶安年間(1648〜1652)と推定される。
この袋橋は昭和57年(1982)の長崎大水害の時に半壊したものの流失するまではいたらなかった。
構造的にも素晴らしく、もっぱら眼鏡橋を撮影する人で賑わう地味な橋だが、ホントは凄い橋なのだ。
しかも現在でも車も通るアーチ型の袋橋。
この橋を渡るときは、十分な注意を。
袋橋の脇には小さな公園がある。
ここには長崎大水害を忘れないための記念碑、カッパの絵で知られる清水崑の「ぼんたくん」と題したカッパ像がある。
中島川にかかる石橋群の中で、主役は何と言っても日本初のアーチ型石橋の眼鏡橋。
川面に映った影が双円を描き、眼鏡に見えるのでズバリ!眼鏡橋だ。
皇居の二重橋のモデルでもあるってこと知ってる?
さて観光客の皆さんは、当然のように眼鏡橋をカメラにおさめているが、ここで撮影のポイントを伝授しておこう!
1.眼鏡橋のみの撮影ならば、一つ前の袋橋、もしくは橋下に下りて袋橋方向から。
でないと眼鏡の形にならないので注意!!
2.人物を入れての撮影ならば、眼鏡の形にこだわらなければ両サイドから、こだわるならやはり橋下に下りて袋橋方向から撮るのがいいでしょう。
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さてさて石橋群とセットで川沿いの風景を構成しているのは、緑が美しい柳。
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そして、季節ごとに様々な花が彩りを添えている。
川沿いには花壇が整備され、
ところどころにベンチが配置されている。
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時間があるならば、このベンチに座って耳を澄ませてみよう。
しばらくすると水の音、鳥のさえずりが自然と耳に入ってくるはず。
橋下へ下る石段に腰をかけるのもおすすめしたい。
一息入れたくなるとここへ足を運ぶ地元の人も多く、春や秋のいいシーズンにはお弁当を広げるOLの姿をよく目にする、市民にも親しまれている憩いの場だ。
この時期の中島川散策には必需品のチリンチリンアイスもホッと一息のお供にどうぞ。
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修学旅行生が群がる人気の屋台。
実はこれ、観光地(グラバー園下や、眼鏡橋付近、平和公園ほか)に出る屋台のアイスクリーム屋さん。
地元でしか味わえない長崎名物で、通称「チリンチリンアイス」。
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しかし近頃、眼鏡橋近くの屋台は眼鏡橋アイスと改名しているようだ。
昔はジャガイモを原料にしていたと伝え聞いている。
口当たりはシャーベット風で、甘さ控えめの美味しいアイス(100円)。
観光地の他にも、様々なイベントや幼稚園〜高校の体育祭などにも出店されているので、地元の人には小さい頃から馴染みのアイスと言えるのだ。
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