さて、時は流れて文久元年(1861)、長崎外国人居留地に住むイギリス人 ハンサードは「長崎シッピングリスト<The Nagasaki Shipping List and Advertiser>」という名の新聞を創刊した。この英字新聞こそ、日本ではじめての近代的新聞第1号! ハンサードは、以前ニュージーランドで英字紙サザンクロスを発行していた人物だといわれている。「長崎シッピングリスト」の内容はその名の通り、長崎港の出入船のリストや、上海の企業をスポンサーとした広告などを掲載したタブロイド判。船舶についても日付・船名・トン数・船長名・出港地・積み荷・荷主など、かなりの詳細が記され、また、長崎のローカルニュースなども掲載された。