【お訪ね漁協直売所】 新三重女性部直売所「はまいそ」 (地図)

三重漁港側、国道を車で走っていると「はまいそ、ごんあじ」の看板を掲げた建物が目に飛び込んでくる。ここは新三重漁協女性部が経営を一手に任された直売所だ。店内には、鮮魚はもちろんのこと、三重漁港で水揚げされた鮮魚を原料とした女性部手作りの水産加工品を販売している。特に力を注いでいるのが水産加工品。すりみ、アジの丸干しなど加工品までもが鮮度抜群なのだ。女性部部長ではまいその責任者、樫田さんのオススメ品は、“魚醤(ぎょしょう)干し”。まず、添加物を入れない魚醤から手作りなのだ。お味はみりん干しよりも甘く、コクが出るのが特徴だとか。また、こちらでは要望に沿ったパーティーメニューを作ってくれると人気。お煮しめなどの家庭料理や、豪華刺盛り、おでんなど、野外のパーティーに打ってつけだと、リピーターが多いのだ。今年11月からは炭火焼をはじめる予定。いずれは店内で鮮魚を味わえる食堂も実現したい!と、樫田さんの夢は広がる。「長靴はいていても、今が輝くとき!」と、多くの人に喜んでもらえる商品作りに日々励んでおられる。店内には地元で収穫された新鮮野菜も販売。



新三重女性部直売所「はまいそ」
●営業 9:00〜18:00
●不定休
●TEL095-850-2125
●長崎市三重町330-7(三重漁港側)





スタッフの皆さん



責任者の樫田さん


【お訪ね直売所4】 のもざき朝市 (地図)

長崎市と合併後の町名変更で唯一“のも”の名が残った野母町に、昨年10月にオープンした直売所。野母崎三和漁協、約70名の組合員さん達が獲れ獲れの活魚を入荷するとあって、土曜、日曜は特に開店30分も前から行列ができる人気ぶりだ。
小料理屋や居酒屋などの職人さん達も常連客。何せミナ、サザエ、アワビが魚市に並ぶと同時に手に入るわけだからそれは頷けることだ。鮮魚は、お願いすると3枚下ろしなど下処理をしてくれるので、捌けない!という人にも安心だ。店内は鮮魚が3分の2、あとは、地元で採れた野菜や水産加工品がある。旧野母崎町周辺で8件程ある蒲鉾製造会社のうち、ここでは野母町の製造会社3社の製品を販売。アジやエソを原料とした焼き蒲鉾、蒸し蒲鉾も、野母崎の自慢の逸品だ。6月4日には、オープン後初めてのイベント「いさき祭り」が開催され大盛況だった。今後も、旬の魚を目玉としたイベントも定期的に開催する予定だという。


のもざき朝市
●営業 8:00〜13:00
●火曜休
●TEL095-893-1141
●長崎市野母町2192(野母崎小学校から徒歩2分)



スタッフの皆さん


突撃!ウワサの地域メニュー <野母編>
おばあちゃんも子どもも大好き!
ほんのり甘い“ちょく焼き”

長崎市の最西端、旧野母崎町界隈に伝わる伝承料理“ちょく焼き”。さすが、魚が豊富な地域だけあって、四季折々、旬の魚を取り入れる栄養価の高い逸品だ。そしてこの噂は全国区へ。昨年末、健康番組として知られる日本テレビの『今日は○○ おもいッきりテレビ』が取材に訪れたというのだ。ちょく焼きはちょこ焼きともいわれ、その語源は、昔、お猪口に入れて作っていたからといわれている。

作り方はいたってシンプル。魚をすり鉢ですり身状にし、そこへ少しずつ卵を割りほぐし、混ぜ合わせる。その中に砂糖、酒、塩の順に入れてよくすり下地を作り、たこ焼き器でこんがりと焼き上げる。ガスの場合は中火以下で焼くのがうまく焼く秘訣だとか。かつては、ちょく焼き専用の焼器があったが、今はどの家庭もたこ焼き器で作っているそうだ。写真は明治時代のちょく焼き専用の焼器。





今も年配の方がおられるご家庭では頻繁に食べられているらしく、子ども達もおやつ感覚でパクリと食べる地域の伝承料理となっている。現在、どこかで販売しているわけではなく、野母婦人会の皆さんがイベントなどで披露しておられるのみ。「入れる魚によって、たんぱくで上品な味になるなど、味が多少変わってきます。今はすり鉢ではなくて、フードプロセッサーを使うご家庭も多いですよ」と婦人会会長の大岡さん。




ちょっぴり甘い、素朴な味をぜひぜひ、これからも伝えていって欲しいものです。それにしても、魚と卵というたんぱく源を昔の人は上手に取り入れていたんだなぁと、つくづく感心!

◆◆◆とびっきりレシピ「ちょく焼き」◆◆◆

魚のすり身  500g
卵      20個
砂糖     200g
酒     大さじ3
塩     大さじ1.5(18g)






長崎さるく博’06に向け新しい長崎料理を提案!
「ながさき新選定限定『食』メニュー」試食会に潜入

6月1日、長崎市と農水産関係の民間団体で構成する「ながさき『食』推進委員会」による「ながさき新選定限定『食』メニュー」の試食会が開かれた。この催しは来年本番を迎える「長崎さるく博‘06」に向け、観光客に提案する新しい長崎料理にエントリーしたメニューを吟味するためのものだ。地元の食材を活用した昔から伝わる食文化の掘り起こしや、地産地消の推進を目的とした「ながさき『食』推進委員会」の活動は、まさに今回の特集にぴったり!と、ナガジン取材班も会場に潜入した。出席者は、新メニュー14品を試食。味はもちろんのこと見栄えや価格帯を一品一品厳しく吟味しながらアンケートに書き込んでいた。新メニューには、今回取材した新三重漁協婦人部「はまいそ」の【伊勢えびの田舎味噌汁】や、JA長崎せいひふれあい市東長崎店のふれあい市食材研究会の【いちごミルクの寒天】がエントリーしていた。また、新メニューには入っていないが、旧野母崎町に受け継がれている【ちょく焼き】ほかの伝承料理を持って、野母婦人会も参加。皆さん、長崎の美味しい食材の魅力を発信していた。





【伊勢えびの田舎味噌汁】 新三重漁協婦人部「はまいそ」



【いちごミルクの寒天】 JA長崎せいひふれあい市東長崎店・ふれあい市食材研究会


【ちょく焼き】ほかの伝承料理 野母婦人会


試食・アンケート風景


皆さんもぜひ直売所へ出かけ、長崎の豊富な食材の魅力を味わってみよう!

◆◆◆長崎市内の農水産直売所◆◆◆
弁天ふれあい市(畝刈スペースM横)
  095-850-2131 土曜営業 8:30〜12:00
あぐりの丘「青空市場」(あぐりの丘入場ゲート前広場)
  095-841-2433 年中無休 10:00〜17:00
間の瀬よりあい市(国道34号線から長崎バイパス間の瀬ICに向かう途中)
  電話なし 年中無休 13:30〜17:00
古賀ふるさと市(国道34号線沿い、JA長崎せいひ古賀支店横)
  095-839-8585 火・木・土曜営業 7:00〜12:00
現川物産館じげもん市(JR現川駅前)
  095-838-2589 年中無休 7:00〜14:00
中尾ふれあい新鮮市(中尾ダムのほとり)
  095-838-8111 年中無休 7:00〜17:00
JA長崎せいひふれあい市東長崎店(JA長崎せいひ東長崎店)
  095-839-8512 年中無休 7:00〜17:00
戸石フレッシュ朝市(戸石漁港内)
  095-830-2236 水〜月曜営業 7:00〜13:00
JA長崎せいひふれあい市日見店(長崎ペンギン水族館から徒歩2分)
  095-827-6151 年中無休 9:00〜17:00
10 JA長崎せいひふれあい市新大工店(長崎玉屋側)
  095-825-1307 年中無休 8:00〜17:00
11 JA長崎せいひふれあい市大浦店(石橋電停から徒歩2分)
  095-820-2552 年中無休 9:00〜17:00
12 もぎたて新鮮市(茂木フェリー乗り場先)
  095-836-1916 水・金・日曜営業 7:00〜12:00
13 JA長崎せいひふれあい市住吉店(住吉神社下)
  095-845-8223 年中無休 9:00〜17:00
14 びわっちファーム「太陽の郷」(長崎女子短期大学横)
  095-832-6780 年中無休 9:00〜18:00
15 JA長崎せいひふれあい市矢上団地店(矢上団地内)
  095-837-1704 9:00〜16:00
16 木曜市(JA長崎せいひ三和支店三和出張所横)
  095-892-0005 木曜日営業 7:00〜12:00
17 みさき駅さんわ(長崎市三和行政センター横)
  095-892-0380 金〜水曜営業 9:00〜17:00
18 のもざきふれあい市場(水仙公園入口)
  095-893-2111 木〜月曜営業 6:00〜15:00
19 marche’ de MAMAN(砥石崎道路公園側)
  0959-25-0802 不定休 8:00〜18:00
20 ★建設中 道の駅「夕陽が丘そとめ」
21 外海町漁協直売所(外海ふるさと交流センター横)
  0959-24-0315 8/15、16、12/31〜1/4以外は営業 7:00〜17:30 
22 新三重漁協女性部直売所「はまいそ」(三重漁港側)
  095-850-2125 不定休 9:00〜18:00
23 のもざき朝市(野母崎小学校から徒歩2分)
  095-893-1141 水〜月曜営業 8:00〜13:00
24 茂木漁協直売所(長崎天草フェリー乗り場横)
  095-830-3555 水〜月曜営業 10:00〜17:00

●長崎市内の農水産直売所MAPはこちら



〈3/3頁〉
【最初の頁へ】
【前の頁へ】