旧茂木街道は転石(ころびいし)より道を左にとって木場を通り、裳着(もぎ)神社の横を下っていく道筋。 では、これからは車で移動といこう。車コースのスタート地点は田上バス停!
安政6年(1859)の開国条約締結以前にも、長崎の町ではオランダ人に対して茂木方面まで自由に遊歩することを許していた。文久元年(1861)、プロシャ使節として長崎に寄港したオイレンブルグも、市内を歩いた後に田上峠を越え、茂木まで遠足をしたそうだ。そして茂木に着いた時、すでにヨーロッパ風の食卓が用意されていたことに驚いている。オイレンブルグが訪れる前にも外国人達がしばしばここまで遠足にきている土地だったので、洋風料理が用意されていたのだ。現在の茂木からはちょっと想像しがたいお話。
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